★欧州市場序盤はイエレンFRB議長発言に注目が集まる中、前日比横ばいの109.80円前後での動きとなった。原油先物の下落を受け、対カナダドル中心にドル高・円高の流れが持続する中、ドル/円ではドルの上値の重さが意識された。原油先物の下げは一服となったが、英欧の連休を控えていることもあり、持ち高調整の動きから、クロス円が軟調地合いを維持していることにドル/円の上値が圧迫された。米1-3月期実質GDP（改定値）は前期比年率+0.8％となった。上方修正はされたものの、予想の前期年率+0.9％ほど伸びなかったことでドル売りとなったが、下値は限定的だった。米5月消費者態度指数（ミシガン大調べ、確報値）は94.7となり、市場予想を下回ったが反応は限定的だった。その後、日経平均先物が持ち直したことが相場を支えたほか、市場では『イエレンFRB議長が参加する討論会を控えて、ポジション調整のドル買いが入ったのではないか』との指摘があり、109.90円台まで値を上げた。イエレンFRB議長の『今後数カ月以内の利上げは適切かも知れない』との発言を受けてドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇とともにドル買いが加速し、一時110.44円まで上昇したが、市場では20日の高値110.59円が上値戻として意識され上値を重くした。