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ドル/円は強い米経済指標でも上値重く失速!
- 2016/05/27
- NYタイム
★欧州市場序盤では、英国のEU離脱懸念が後退するなか、ポンド/円が上昇するとドル/円にも買いが先行した。市場では『下値が堅いと判断した向きがショートカバーを進めた』との指摘もあった。目先の戻りの目処として意識されていた前日安値の109.86円を上抜けると上昇に弾みが付いた。欧州株のほぼ全面高を背景に、欧州勢は米6月利上げを見込んだドルの買い戻しを強め、一時110.10円まで値を上げた。ただ、材料難から買いは一服した。NY原油先物の上昇が小休止したこともドルの上値を重くした。強い米経済指標を受け、ドル買いが一時強まったが、本日高値の110.23円に上値が抑えられると頭の重さが嫌気されドル売りが加速した。特に企業の設備投資を示す非国防資本財の受注は前月比▲0.8%と、予想外に3ヵ月連続のマイナスに落ち込み製造業が依然低迷している証拠となった。米長期金利が低下重しとなり一時109.53円まで下落した。急ピッチで下げた反動から全般ドルの買い戻しとなった。その後、米7年債入札後に米10年債利回りが低下幅を拡大したことでドル売りが再開された。