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イールドスプレッドで12月27日の米国株市場を先取り!

  • 2022/12/24
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数は全てで反発する展開になった。前日までの流れを引き継ぎ、寄り付きは下落したが、売りが一巡すると買い戻しの動きも見られた。12月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が改善したことは相場のサポート材料となったが、11月PCEコアデフレーターは連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を和らげるほどではなく、根強い景気後退への懸念から上値が重い展開となった。また、長期金利の上昇がハイテク株の重石となった。主要株式指数は小幅に反発し、NYダウは週を通じて上昇となったが、ナスダックは3週連続の下落となった。26日はクリスマスの振替祝日で休場となる。一方、米長期金利は、11月米PCEコアデフレーターが依然として強い結果となったことを受けて米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの見方が債券売りにつながった。米ミシガン大学が発表した1年期待インフレ率が2021年6月以来の低水準となったことで下げ渋る場面があったが、戻りは鈍かった。なお、本日はクリスマス休暇を前に短縮取引だった。イールドスプレッドからは、米長期金利は上昇したうえ、主要三指数は反発したことで、主要三指数ともに縮小する展開になった。全般的に割高感が強いことから上値追いよりも引き続き下押し調整的な動きに注意が必要である。特にNASDAQ総合指数は、無リスクである米長期債利回りとほぼ変わらない異常な状態となっている。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は21.97から20.87へ低下した。ただ、VIX指数が20台で推移していることで、米国株は不安定方向に向かっている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.181%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/9/27-▲1.573%、 22/10/13-▲1.556%

                22/10/24-▲1.001%、22/11/7-▲1.049%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・12月22日:▲1.578%⇒12月23日:予想▲1.483%(前日比で縮小:割高)

 

12月23日のNYダウが反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値▲3.181%から▲1.698%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.743%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲2.619%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲3.058%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.534%下回った。NYダウは、注目された米11月個人消費支出(PCE)価格指数が予想を上回る強い結果となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化を警戒し軟調にスタートしたが、原油高を好感したエネルギー株を中心に3連休を前に買い戻しが優勢となった。ミシガン大発表の期待インフレ率が前月分から低下し、インフレのピークアウトが期待されたことも支援となった。NYダウは朝方に213ドル安まで下落したが、176.44ドル高(+0.53%)で終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.745%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/10/6-▲1.919%、22/10/13-▲1.892%

               22/10/24-▲1.378%、22/11/7-▲1.311%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・12月22日:▲1.836%⇒12月23日:予想▲1.735%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は反発したうえ、米国長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.745%から▲1.010%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲2.134%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲2.267%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲2.444%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.764%下回った。20年3月23日の6.222%から▲4.487%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.684%

・直近イールドスプレッド縮小:22/10/6-▲0.049%、22/10/13-▲0.063%

              22/10/24-+0.363%、22/11/7-+0.384%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・12月22日:▲0.199%⇒12月23日予想▲0.124%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲1.684%から▲1.560%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲2.055%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲2.259%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲2.374%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲2.679%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.970%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価指数も反発したことで前日比で縮小した。引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、ゼロ近辺で推移しており割高感が非常に強まっている。そのため、2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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