★欧州序盤の取引では、豪ドルやユーロに対してドル高が進んだ影響を受けたほか、日経平均先物が上昇して始まったことを理由にドル買いが入った。株価が堅調推移、原油先物が持ち直し、米長期金利が上昇となるなど、リスク選好の回復を背景に、ドルがじり高推移した。一時米長期金利の上昇が一服したことで、ドル売りが強まったが、欧州株や時間外のNYダウが上げ幅拡大し、再び米長期金利が上昇したこともドル買いを強めた。その後発表された4月米新築住宅販売件数が、年率換算で61万9000件となり、市場予想の52万3000件を大幅に上回った。そのため米長期金利上昇、NYダウ上昇などでリスク選好の動きが強まった。しかし、110円台では利益確定売りが散見され、上値が重くなった。その後も一時110.12円の高値まで上昇したが、前日の高値110.24円が上値の目処として意識されると伸び悩んだ。また、米長期金利の上昇幅縮小も上値の重しとなった。

俄かに米6月利上げ観測が高まっていることがドル買い要因となった。しかし、110円台では上値の重い展開に。