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イールドスプレッドで11月14日の米国株市場を先取り!

  • 2022/11/12
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数は全てで続伸する展開になった。前日にインフレピークアウト観測から1200ドルあまり上昇した反動で利益確定売りが先行した。NYダウは利益確定売りに押されて一時320ドル安となった。ただ、投資家心理の改善を支えに下値は堅く、景気敏感株やハイテク株を中心に買われ、午後に上昇に転じた。株式市場ではインフレが和らぎ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースが減速するとの期待が高まった。中国当局が11日、新型コロナウイルスの感染対策を一部緩和すると発表し、中国経済への懸念が薄れたのも相場を下支えした。一方、米国債市場が休場のため横ばいだった。イールドスプレッドからは、米長期金利は横ばいだったうえ、主要三指数が続伸する展開になったことで、主要三指数は全てで縮小した。全般的に割高感が強いことから上値追いよりも引き続き下押し調整的な動きに注意が必要である。特にNASDAQ総合指数は、無リスクである米長期債利回りの方が益利回りを上回る異常な状態となっている。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は23.53から22.52へ大幅低下した。しかし、VIX指数が20台前半で推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.198%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/9/27-▲1.573%、 22/10/13-▲1.556%

                22/10/24-▲1.001%、22/11/7-▲1.049%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月10日:▲1.288%⇒11月11日:予想▲1.282%(前日比で縮小:割高)

 

11月11日のNYダウが小幅続伸したうえ、米国債市場が休場のため横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値▲3.198%から▲1.916%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.944%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲2.820%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲3.259%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.735%下回った。NYダウは、木曜日の米10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなったことで利上げ減速期待が続いた。債券が休場だったものの、先行きの金利低下見通しを背景に主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数は1.77%安と前日の2.12%安に続いて下落した。前日に1201ドル上昇したNYダウも32.49ドル高(+0.10%)と小幅ながら続伸した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.755%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/10/6-▲1.919%、22/10/13-▲1.892%

               22/10/24-▲1.378%、22/11/7-▲1.311%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・11月10日:▲1.499%⇒11月11日:予想▲1.452%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が小幅続伸したうえ、米国債市場が休場のため横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.755%から▲1.303%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲2.417%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲2.550%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲2.727%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲3.047%下回った。20年3月23日の6.222%から▲4.770%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.700%

・直近イールドスプレッド縮小:22/10/6-▲0.049%、22/10/13-▲0.063%

              22/10/24-+0.363%、22/11/7-+0.384%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・11月10日:+0.159%⇒11月11日予想+0.226%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが続伸したうえ、米国債市場が休場のため横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲1.700%から▲1.926%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲2.405%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲2.609%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲2.724%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲3.029%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲4.320%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米国債市場が休場のため横ばいだったうえ、株価指数は続伸したことで前日比で縮小した。ただ、イールドスプレッドは債券利回りが益利回りを上回る異常な状態のため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、プラス圏となり割高感が非常に強まっている。そのため、2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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