★欧州市場序盤では、109円台半ばに反落となったが、その他の主要通貨に対しては概ね前週末比ほぼ横ばいでもみ合い推移した。110円台での本邦実需筋のドル売り需要が強く、リスク回避を材料に、先週末の110円台半ばから欧州序盤には一時109，40円近辺に下値を広げた後、109.50円前後での売り買いが交錯した。欧州株の弱含みのほか、米株式先物、米原油先物の軟調推移からリスク回避的な円買いが強まった。ドル/円はもみ合いが続いた。本日の安値圏での持ち高調整に終始した。ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は『今年2-3回、来年3-4回の利上げはほぼ妥当』『必要であれば量的緩和は再開される可能性がある。除外されてはいない』などと発言したが影響は限定的だった。NY市場ではリスク回避の動きが優勢となった。日本の4月貿易収支で黒字幅が予想を上回ったことで追加緩和ん観測が後退したほか、G7では為替に関する見解で日米の見解の相違の溝が埋まらず介入警戒感に伴う円売りも一段落した。その後も日経先物が軟調推移していたことでダラダラと円高・ドル安が進み、ストップロスを巻き込、一時109.07円まで円高が進んだ。売りが一巡すると安値圏で方向感が出なくなった。