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イールドスプレッドで10月14日の米国株市場を先取り!過熱感強まる!

  • 2022/10/14
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三株価指数は大幅反発する展開になった。9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速観測が強まり金利高を警戒した売りに寄り付き後は大幅安となった。その後、CPIのピーク感が広がり長期金利が低下に転じたほか、ドル高も一段落したため買戻しが加速し大きく上昇に転じた。引けにかけて、明日に予定されている銀行決算を期待した買いも強まり、大幅高で終了した。一方、米長期金利は、9月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まると債券売り(利回りは上昇)が広がった。利回りは一時4.0754%前後と2008年10月以来14年ぶりの高水準を付けた。ただ、売り一巡後は値ごろ感から押し目買い(利回りは低下)が入り上げに転じる場面もあった。市場では『4%を超える利回りは投資家にとって魅力的』との声が聞かれた。イールドスプレッドからは、米長期金利が上昇したうえ、主要三指数も大幅反発する展開になったことでイールドスプレッドは全てで大幅に縮小する展開になった。全般的に割高感が強いことから上値追いよりも引き続き下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は33.57から31.94に低下した。しかし、VIX指数が30台で推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.212%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.713%、22/9/12-▲1.664%

                22/9/27-▲1.573%、22/10/6-▲1.628%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月12日:▲1.771%⇒10月13日:予想▲1.571%(前日比で縮小:割高)

 

10月13日のNYダウは大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.212%から▲1.641%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.655%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲2.531%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.970%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.446%下回った。NYダウは、注目された米9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る高い伸びとなったことが嫌気され大幅に下落してスタートしたが、ショートポジションの利益確定などをきっかけに大幅反発した。NYダウは朝方に549ドル安まで下落したが、957ドル高まで上昇し、827.87ドル高(+2.83%)と大幅に反発して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.764%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.989%、22/9/12-▲1.927%

               22/9/27-▲1.989%、22/10/6-▲1.919%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・10月12日:▲2.086%⇒10月13日:予想▲1.892%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.764%から▲0.872%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.977%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲2.110%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲2.287%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.607%下回った。20年3月23日の6.222%から▲4.330%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.714%

・直近イールドスプレッド縮小:22/9/12-▲0.198%、22/9/22-▲0.233%

              22/9/27-▲0.078%、22/10/6-▲0.049%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・10月12日:▲0.199%⇒10月13日予想▲0.062%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲1.714%から▲1.652%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲2.117%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲2.321%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲2.436%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲2.741%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲4.032%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価指数も大幅反発したことで前日比では大幅に縮小した。イールドスプレッドは平均値の1/27超まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲0.100%割れと割高感が非常に強まっている。そのため、2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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