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ドル/円は日銀の引当金報道で失速!
- 2016/05/21
- NYタイム
★欧州市場序盤では、ドルの下押しは依然浅く、欧米株の上げ幅拡大を支えにドル/円は110円台前半で底堅く推移した。米6月利上げ観測を背景に、欧州株高を手掛かりとしたリスク選好のドル買い・円売りが強まった。ドル/円は上昇が一服したが、一時110.44円と4月28日以来の高値を付けたものの、4月26日の安値110.66円が上値の目処として意識され伸び悩んだ。米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなった。NYダウが130ドル超高まで上げたほか、米長期金利が再び上昇したことも相場を支えた。4月米中古住宅販売件数が予想より強い結果となったことも相場の下支えになった。ただ、その後は新規材料難のなか、NYタイム午後に入り次第に値動きが細った。『日銀は将来の金融緩和の「出口」で保有国債に損失が生じる事態に備え、2015年度に初めて4500億円程度の引当金を積む』との報道が伝わると、円買い・ドル売りで反応した。米国株が上げ幅を縮小したことも相場の重しとなった。