フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

株式・FX・商品情報

マーケット情報

株式・FX・商品情報

イールドスプレッドで9月30日の米国株市場を先取り!

  • 2022/09/30
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数の全てが大幅反落する展開になった。4-6月期価格指数確定値が1981年以来で最高となったほか、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少したため大幅利上げを織り込む長期金利の上昇で、寄り付き後は下落した。一部企業が売り上げに悲観的見通しを示したため景気後退懸念も再燃しさらなる売り圧力となり終日軟調に推移した。携帯端末のアップル(AAPL)の下落も相場を一段と押し下げ、引けにかけて一段安となった。アナリストが投資判断を引き下げたスマートフォンのアップルは5%超下げた。一方、長期金利は、前日は英中銀(BOE)が一時的に長期債を買い入れると発表したことを受けて、英国債相場が大幅反発(利回りは低下)したものの、1日で流れが反転し、この日の英国債相場は下落(利回りは上昇)した。米国債にも売り(利回りは上昇)が波及した。 今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が上昇した一方で、主要三指数は大幅反落する展開になったことでイールドスプレッドは全てで拡大する展開になった。全般的に割高感が強いことから上値追いよりも引き続き下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は31.84から30.18へ低下した。しかし、VIX指数は30台で推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.217%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.713%、22/8/24-▲1.809%

                22/9/12-▲1.664%、22/9/27-▲1.573%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月28日:▲1.730%⇒9月29日:予想▲1.763%(前日比で拡大:割安)

 

9月29日のNYダウが大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.217%から▲1.454%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.463%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲2.339%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.778%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.254%下回った。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.766%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.989%、22/8/24-▲2.137%

               22/9/12-▲1.927%、22/9/27-1.989%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月28日:▲2.083%⇒9月29日:予想▲2.156%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したもののイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.766%から▲0.610%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.713%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.846%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲2.023%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.343%下回った。20年3月23日の6.222%から▲4.066%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.719%

・直近イールドスプレッド縮小:22/8/24-▲0.404%、22/9/12-▲0.198%

              22/9/22-0.233%、22/9/27-▲0.078%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月28日:▲0.211%⇒9月29日予想▲0.274%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQが大幅反落した一方で、米長期金利は上昇したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.719%から▲1.445%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.905%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲2.109%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲2.224%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲2.529%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.820%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇した一方で、株価指数が大幅反落したことで前日比では拡大した。イールドスプレッドは平均値の1/6超まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲0.2%台後半で割高感が非常に強まっている。そのため、2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

一覧へ戻る

各種資料請求・WEBセミナー