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イールドスプレッドで9月27日の米国株市場を先取り!

  • 2022/09/27
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数の全てで続落する展開になった。英国政府が先週発表した大規模な経済対策によりインフレが一段と悪化、世界景気後退に繋がるとの警戒感に売られ、寄り付き後は下落した。ユダヤ教の祭日絡みで参加者が限られる中、国内の長期金利も連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速の思惑に一段と上昇すると、売りに拍車がかかり一段安となった。長期金利の上昇に伴いドル指数も2002年来の高値を更新するなど、ドル高も企業収益を圧迫するとの懸念に繋がり、さらなる売り圧力となり終日軟調で推移した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も年初来安値を更新した。一方、長期金利は、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げが続くとの観測を背景に売り(利回りは上昇)が先行した。英国債相場が急落したことも相場の重しとなった。米2年債入札が低調だったことが分かると売りが加速し、利回りは一時3.9285%前後と2010年4月以来の高水準を付けた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が大幅上昇した一方で、主要三指数が全てで続落したもののイールドスプレッドは全てで縮小する展開になった。全般的に割高感が強いことから上値追いよりも下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は29.92から32.26へ上昇した。VIX指数は20台後半で推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.218%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.713%、22/8/19-▲1.825%

                22/8/24-▲1.809%、22/9/12-▲1.664%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月23日:▲1.790%⇒9月26日:予想▲1.644%(前日比で縮小:割高)

 

9月26日のNYダウが続落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.218%から▲1.574%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.582%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲2.458%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.897%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.373%下回った。NYダウは、ドル高進行や金利上昇が引き続き株式相場の重しとなった。NYダウは一時40ドル高まで上昇したものの、329.60ドル安(-1.11%)の 29260.81ドルで終了し、年初来安値を更新。1月5日の終値での最高値からは20.49%安となり『弱気相場』入りとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.767%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.989%、22/8/24-▲2.137%

               22/9/6-▲2.199%、22/9/12-▲1.927%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-▲4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月23日:▲2.183%⇒9月26日:予想▲2.038%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が続落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.767%から▲0.729%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.831%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.964%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲2.141%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.461%下回った。20年3月23日の6.222%から▲4.184%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.720%

・直近イールドスプレッド縮小:22/8/24-▲0.404%、22/9/6-▲0.410%

              22/9/12-▲0.198%、22/9/22-0.233%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月23日:▲0.322%⇒9月26日予想▲0.141%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが続落した一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲1.720%から▲1.579%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲2.038%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲2.242%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲2.357%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲2.662%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.953%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅上昇した一方で、株価指数は続落したものの前日比では縮小した。イールドスプレッドは平均値の1/12超まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲0.1%台半ばと割高感が非常に強まっている。そのため、2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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