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財政政策に対する思惑 催促相場へ突入か!?
- 2016/05/20
- アジアタイム
米株市場は軟調推移。S&P500種株価指数は前日比0.4%安の2040.04、NYダウは91.22ドル(0.5%)安の17435.40ドルで取引を終えた。S&P500種の業種別10指数では6指数が下落し、ヘルスケアや金融、資本財・サービスの下げが目立った模様だ。一方で公益や生活必需品株の指数は堅調推移となった。CBOEのボラティリティ指数 (VIX)は2.4%上昇し16.33と、2カ月ぶりの高水準となった。ダドリーNY連銀総裁は、金融市場が6月あるいは7月の利上げを織り込むことを望んでいるとの意向を示し、FOMCの考えを市場が把握することは重要と見解を述べた。ダドリーNY連銀総裁は「ハト派」の認識だったこともあり、具体的に6月あるいは7月の利上げと述べたことで、米主要株価指数には売り圧力が強まった形だ。NYMEXのWTI先物6月限は3セント(0.06%)安い1バレル=48.16ドルで取引を終了。因みに6月限は20日が最終取引。中心限月となった7月限は、11セント安の48.67ドルとなった。外為市場で、ドル高が一服し、ナイジェリアから供給障害を懸念させる報道が背景の様だ。NY外為替市場でドルが上昇し、週間ベースで3週連続高となった。米金融政策当局が来月にも利上げするとの観測が背景だ。19日のGLOBEX2256月限(円ベース)の清算値は前日比120円安の16595円。19日のOSE225終値(16640円)比45円安だった。出来高は49219枚。本日の東京株式市場は、引き続き方向感に欠ける展開か!?上値は米株の下落を嫌気した売りで圧迫され、下値は政策期待。昨日、日産業競争力会議を開き、新たな成長戦略の素案をまとめた。一昨日は「ニッポン一億総活躍プラン」と経済財政運営の基本方針の素案もまとめている。市場の反応はいまのところ限定的ではあるが、伊勢志摩サミットを前に大きく売り仕掛けも厳しいところだ。
【買い材料】
・財政政策に対する思惑
・日銀による追加緩和政策への期待
・NY原油先物-ほぼ変わらず 米利上げ警戒した下げ埋める(48.16、-0.03)
・マザーズ上昇、個人の物色意欲強い
・政府、インフラ輸出の競争力強化へ規制見直す
【売り材料】
・米国株式市場-ダウ3日続落 金融が反落し(17435.40、-91.22)
・ナスダック下落(4712.53、-26.59)
・欧州株式市場-下落 米利上げ観測高まり資源関連が下げ主導
・CME225先物は大阪取引所比で下落、16595で引け
・欧州債-ほぼ変わらず 米利上げ観測と株安の綱引き
・恐怖指数VIXは16.33、前日比上昇
・独ダイムラー、トラック部門利益見通しを下方修正 リコールに絡み約5億ユーロを引当て
・5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、-1.8
【その他注目点】
・G7財務相・中央銀行総裁会議
・NY為替-動意一服 米利上げはイエレン議長で判断
・米債券市場-小反発 株安や価格調整で
・NY金先物-大幅安 米利上げを意識
・CRB指数-続落 天然ガス、アルミニウムが上昇 コーヒー、銀が下落
・中央企業の鉄鋼・石炭生産能力を10%削減=中国国務院
・香港の16年2-4月失業率は3.4%、前期から横ばい
・米ギャップ、海外市場で「オールド・ネイビー」「バナナ・リパブリック」75店舗を閉鎖
・無人自動運転車、20年に解禁へ
・ダドリーNY連銀総裁「金融政策はデータに依存」
同「市場との明確なコミュニケーションが重要」
同「6月FOMCでは、間違いなく利上げが議論される」
同「FRBの行動は経済の軌道による」
08:50 貸出先別貸出金(四半期調査3月、日本銀行)
14:00 百貨店売上高(全国・東京地区4月)
14:00 鉄鋼生産(4月)
16:00 コンビニエンスストア売上高(4月) -0.1%
15:00 独・生産者物価指数(4月) -3.0% -3.1%
21:00 ブ・拡大消費者物価指数(IPCA-15)(5月) 0.74% 0.51%
21:30 加・消費者物価指数(4月) 1.7% 1.3%
21:30 加・小売売上高(3月) -0.6% 0.4%
23:00 米・中古住宅販売件数(4月) 540万件 533万件
《決算発表》
損保JPNK、MS&AD、光通信、東京海上、イチケン、鶴見製、ビルト工、東北新社、ミューチュアル、ラサールロジ、インテアHD、フライトHD、TYK、フリージアマク、ヨシタケ、アジア開発、サハダイヤ、テクノセブン、地盤ネットH、桂川電、東芝テック
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740