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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドルは底堅く推移!
- 2022/09/01
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、ドルが主要通貨に対して底堅く取引された。138円台前半から138.60円近辺にドルが持ち直した。なお、欧州株は小幅安となった。原油先物の下落で対資源国通貨を中心にドル高に傾いたほか、米長期金利が急速に上昇するにつれてドルの買い戻しが入った。米長期金利が3.15%台に上昇幅を拡大したことにドルが支援され、ドルは全面高で推移した。欧州市場中盤の取引では、8月米ADP雇用統計の発表を控え、ドルは全面高地合いを維持し、138.90円近辺に上値を伸ばした。
米長期金利の先行感でドル買いに振れやすいが、材料難で上昇は一旦収束した。米8月ADP雇用統計が予想を下回って米景気先行き不透明感にドル売りがやや優勢になった。米8月シカゴPMIが予想を上回ったことを受け米中長期金利が再び上昇したためドル売りは長続きしなかった。米長期金利が3.16%へ上昇してから、3.10%近辺に低下したことでドル売りが優勢になった。その後、米長期金利が3.13%台まで再び上昇したことで下値を切り上げた。手掛かり材料難ということもあり、138.70円を挟んだ水準で小動きとなった。ただ、米長期金利上昇につれドル買いが再び強まった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・8月消費者物価指数速報値:前年比+9.1%(予想:+9.0%、7月:+8.9%)
・ユーロ圏・8月消費者物価コア指数速報値:前年比+4.3%(予想:+4.1%、7月:+4.0%)
・米・8月ADP雇用統計:+13.2万人(予想:+30.0万人)
・米・8月シカゴ購買部協会景気指数:52.2(予想:52.1、7月:52.1)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は138.33-139.00円のレンジ
・ユーロ圏のインフレ率が過去最高を記録
・月末のロンドンのフィキシングに絡んだユーロ売り
・米長期金利が一時3.1606%前後と高水準に上昇
・8月ADP雇用統計は予想を大幅に下回る結果
・米景気の悪化を懸念した米国株売りが優勢
・VIX指数は26.21から25.87へ低下