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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドル/円は行って来い相場!
- 2022/08/26
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、欧米株が堅調に推移する中、ドルは主要通貨に対して軟調に取引された。なお、欧州主要株価指数は0.75%前後の上昇となった。ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の講演を26日に控え、ドル/円は調整売りに押される展開になった。なお、米長期金利は3.08%台でもみ合い推移した。欧州主要株価指数が伸び悩み、NYダウ先物も上昇幅を縮小したことを受け、リスク選好によるドル安圧力は後退、ドルは全般下げ渋る展開になった。
4-6月期米GDP改定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い結果となったことから、米長期金利上昇とともにドル買い戻しとなった。予想を上回った米GDP改定値を受けて一時136.95円付近まで上げたものの、137円台に乗せることが出来なかった。軟調なユーロに対してドルが強含み、ドル/円も買い戻しが入ったものの、ユーロ/円の下落による円買いや、米長期金利が低下したことが重しになりドル売りが強まった。好調な7年債入札結果を受けて、米長期金利が3.126%から3.038%へ低下し、ドル買いも後退した。米金利の低下によるドル下落から、一時136.40円付近まで水準を下げ戻りも鈍かった。
★欧米主要経済指標
・米・先週分新規失業保険申請件数:24.3万件(予想:25.2万件、前回:24.5万件←25.0万件)
・米・失業保険継続受給者数:141.5万人(予想:144.1万人、前回:143.4万人←143.7万人)
・米・4-6月期GDP改定値:前期比年率-0.6%(予想:-0.7%、速報値:-0.9%)・米・4-6月期個人消費改定値:前期比年率+1.5%(予想:+1.5%、速報値:+1.0%)
・米・4-6月期GDP価格指数改定値:前期比+8.9%(予想+8.7%、速報値+8.7%)
・米・8月カンザスシティ連銀製造業活動:3(予想10、7月13)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は136.26-95円のレンジ
・エネルギー危機によるユーロ圏景気の後退懸念からユーロ売り
・重要なイベントを控えたポジション調整目的のドル売り先行
・4-6月期米GDP改定値や失業保険申請件数が予想より強い結果
・債券市場では持ち高調整目的の買い戻しから利回り低下
・VIX指数は22.82から21.78へ低下