★欧州市場序盤の取引では、8月の独総合PMIが予想比強めの結果となったことを受け、ユーロ売りは一服した。ドル/円は137.30円近辺でドルが下げ渋りとなった。欧州勢本格参入後、ドル/円の動意は乏しく137.20円近辺でもみ合い商状を継続した。米長期金利が3.01％近辺で上昇基調を維持していることでドルの下押しも限定された。米長期金利が3.03％近辺で上昇基調を維持する中、ドルは全般底堅く推移した。欧州株は小幅マイナス圏に失速した。

NY勢の本格参入後、米長期金利が3.06％台まで上昇していることでドルが堅調に推移し、137.64円前後まで上値を伸ばした。しかし、8月米製造業PMI速報値が51.3と予想の52.0を下回ったほか、サービス部門PMI速報値が44.1と予想の49.2より弱い結果となったことを受けてドル売りで反応した。7月米新築住宅、8月製造業指数が予想を下回るとドル売りが加速した。19日の安値135.72円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米2年債入札が不調で、米長期金利が3％台へ再び上昇に転じるとドル買いも再開した。米長期金利が3.05％台へ戻す中、136.88円前後へ持ち直した。

★欧米主要経済指標

・英・8月製造業PMI速報値：46.0（予想：51.0、7月：52.1）
・英・8月サービス業PMI速報値：52.5（予想：51.6、7月：52.6）
・英・8月総合PMI速報値：50.9（予想：51.0、7月：52.1）

・ユーロ圏・8月消費者信頼感指数速報値：‐24.9（予想：-28.0、7月：-27.0）

・米・8月製造業PMI速報値：51.3（予想：51.8、7月：52.2）
・米・8月サービス業PMI速報値：44.1（予想：49.80、7月：47.3）
・米・8月総合PMI速報値：45.0（7月：47.7）
・米・8月リッチモンド連銀製造業指数：‐8（予想：-2、7月：0）
・米・7月新築住宅販売件数：51.1万戸（予想：57.5万戸、6月：58.5万戸←59.0万戸）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は135.78-137.63円のレンジ

・8月独・ユーロ圏製造業PMIが予想を上回ったことでユーロ買い

・米10年債利回りが3.074％前後と7月21日以来約1ヵ月の高水準

・米国株式の相対的な割高感が意識され売りが広がる

・VIX指数は23.80から24.11へ上昇