★欧州タイム序盤では、ユーロ/ドルが続落し約3週間ぶり安値を付けたことにつれ、全般ドル買いが優勢となるなか、ドル/円も109.60円前後に上昇したが、前日高値109.65円前後に上値を抑えられていた。欧州株のほぼ全面安や原油価格の下落を受け、ドルは上げ渋る展開となった。ただ、FRB要人によるタカ派発言が続くなか、米利上げ観測の上昇にドルが支えられドルは主要通貨に対して堅調地合いを支持してもみ合い相場となった。欧州タイムでは、ポンド絡みの取引が中心となりドル/円は109.40円前後で値動きが細った。原油持ち直しにより、米国での低インフレ圧力の緩和や安全逃避の後退などで、米長期金利上昇でドル買い強まる。4月26-27日分のFOMC議事要旨で『大半のメンバーは経済が正当化されるならば、6月利上げの可能性が高いと判断』との見解が示されたことで、米長期金利が上昇し、ドル買いが一気に強まった。その後も6月の米利上げ観測が高まりドル高が継続し、一時110.25円と4月28日以来の高値を更新した。