★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が上昇となったことにドルが下支えされ132.90円付近でドルが下げ渋った。なお、欧州主要株価指数は全面高で推移した。米独長期金利が上昇幅を広げたことを受け、133.00円を回復した。米長期金利が2.72％台に上昇となったことを受け、133.50円台にドルが持ち直した後、戻り売りに押された。6月米PCEデフレーターの発表を控え、ドルは反発した。

NY勢の参入後もドル買い戻しの動きが先行した。6月米PCEや同PCEコアデフレータ―などが予想を上回る結果となったことで、ドルの下値を切り上げた。強い米インフレ指標を受けて米利上げ期待が高まると米中長期金利の上昇とともにドルが全面高となり、134.50円付近まで買い上げられた。7月を下回った半面、7月米消費者態度指数は予想を上回るなど強弱入り混じる内容となったが、米長期金利が低下したことで伸び悩んだ。米長期金利が2.61％まで低下すると、ドル/円も弱含み、荒い値動きが続いた。欧州引け後は、米債市場や為替市場も動きが鈍くなったが、ドル/円の上値は重く、戻り高値後の安値に近い水準で取引された。

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値：前年比+8.9％（予想：+8.7％、6月：+8.6％）
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数速報値：前年比+4.0％（予想：+3.9％、6月：+3.7％）
・ユーロ圏・4-6月期GDP速報値：前年比+4.0％（予想：+3.4％、1-3月期：+5.4％）
・ユーロ圏・4-6月期GDP速報値：前期比+0.7％（予想：+0.2％、1-3月期：+0.5％←+0.6％）
・英・6月住宅ローン承認件数：6.37万件（予想：6.50万件、5月：6.62万件）

・米・4-6月期雇用コスト指数（ECI）：前期比+1.3％（予想：+1.2％、1-3月期：+1.4％）
・米・6月コアPCE価格指数：前年比＋4.8％（予想：+4.7％、5月：+4.7％）
・米・6月個人所得：前月比＋0.6％（予想：+0.5％、5月：＋0.6％←+0.5％）
・米・6月個人消費支出(PCE)：前月比＋1.1％（予想：+1.0％、5月：＋0.3％←+0.2％）
・米・7月シカゴ購買部協会景気指数：52.1（予想：55.0、6月：56.0）
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値：51.5（予想：51.1、速報値：51.1）
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値：5.2％（予想：5.2％、速報値：5.2％）
・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値：2.9％（予想：2.8％、速報値：2.8％）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は132.48-134.58円のレンジ

・米アトランタ連銀総裁発言で利上げ継続の再確認

・6月PCEや同PCEコアデフレータ―などが予想上回る

・米10年債利回りが低下に転じるとドル戻り売りに展開

・VIX指数は22.33から21.33へ低下