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イールドスプレッドで7月27日の米国株市場を先取り!

  • 2022/07/27
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要3指数とも全て下落する展開になった。ディスカウント小売りのウォルマート(WMT)による通期予想の下方修正を受けて小売りセクターが売られ、寄り付き後は下落した。国際通貨基金(IMF)による成長率見通しの下方修正に加え、5月住宅価格指数や7月消費者信頼感指数、6月新築住宅販売件数も軒並み予想を下回ったため、成長減速懸念がさらなる売り圧力となり、終日軟調に推移した。今週、決算が相次ぐハイテク株に利益確定売りが広がったことも指数を押し下げた。一方、長期金利は、天然ガス高騰に伴う欧州景気減速懸念や米国株の下落に伴って安全資産とされる米国債には買い(利回りは低下)が入り、利回りは一時2.70%台まで低下した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前にその後は引けにかけて持ち高調整の売り(利回りは上昇)が活発化した。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利がほぼ横ばいだったうえ、主要三指数は下落する展開になったことで、イールドスプレッドは主要三指数は全てで拡大した。そのため、割高感は若干弱まった。しかし、上値追いよりも下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は23.36から24.69へ上昇した。VIX指数は20台半ばで推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.237%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.713%、22/6/6-▲2.009%

                22/6/27-▲2.030%、22/7/20-▲2.073%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月25日:▲2.297%⇒7月26日:予想▲2.332%(前日比で拡大:割安)

 

7月26日のNYダウが反落したうえ、米長期金利もほぼ横ばだったことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.237%から▲0.905%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.894%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.770%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.209%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.685%下回った。NYダウは、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や引け後のマイクロソフト、アルファベットなどのハイテク・ジャイアントの決算発表を控え様子見姿勢が強まる中、ウォルマートが物価高騰の影響を理由に利益見通しを引き下げたことで消費関連株が幅広く下落した。ウォルマートが7.60%安となったほか、メーシーズとアマゾン・ドット・コムもそれぞれ7.24%、5.23%下落した。NYダウは終日マイナス圏で推移し、228.5ドル安(-0.71%)と反落して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小: 21/1/11-▲2.320%、22/4/19-▲1.989%

               22/6/6-▲2.329%、22/6/27-▲2.461%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・7月25日:▲2.766%⇒7月26日:予想▲2.830%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が反落したうえ、米長期金利もほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.774%から+0.056%と平均値より下方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.039%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.172%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.349%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.669%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.392%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.738%

・直近イールドスプレッド縮小:22/4/19-▲0.513%、22/6/8-▲0.716%

              22/6/27-▲0.738%、22/7/20-▲0.769%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・7月25日:▲1.034%⇒7月26日予想▲1.105%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは続落しうえ、米長期金利もほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.738%から▲0.633%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.074%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.278%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.393%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.698%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.989%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利がほぼ横ばいだったうえ、続落したことで前日比で拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.1%台前半で推移していることで、割高感が継続している。2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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