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イールドスプレッドで7月25日の米国株市場を先取り!

  • 2022/07/23
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、米主要三指数は全て反落する展開になった。企業の収益を圧迫すると警戒されていたドル高が一段落したことを好感し、寄り付き後は上昇した。しかし、主要ハイテク企業の先陣をきって写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)が発表した四半期決算がデジタル広告需要の低迷で売上高が予想を下回る低調な結果となったためハイテクセクターが売られ相場全体を押し下げ、下落に転じた。さらに、欧州時間発表のユーロ圏の7月購買担当者景気指数(PMI)速報値で、総合は3カ月連続で低下し、好不況の分かれ目になる50を割り込んだ。米国の同指数も4カ月連続で低下し、50を割り込んだ。世界的な景気後退への警戒感が高まると、幅広い銘柄に売りが出て一時300ドル超下落した。一方、長期金利は、欧米の景況感指数の悪化で米株価が下落すると、相対的に安全資産とされる米国債に買い(利回りは低下)が集まった。利回りは一時2.7286%前後と約2カ月ぶりの低水準を付けた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が大幅低下したうえ、主要三指数は反落する展開になったことで、イールドスプレッドは主要三指数は全てで拡大した。全般割高感はやや後退した。ただ、上値追いよりも下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレが高止まりしている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は23.11から23.03へ低下した。VIX指数は20台前半で推移していることで、米国株は不安定な動きが継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.238%

・直近イールドスプレッド縮小: 22/4/19-▲1.713%、22/6/6-▲2.009%

                22/6/27-▲2.030%、22/7/20-▲2.073%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月21日:▲2.182%⇒7月22日:予想▲2.324%(前日比で拡大:割安)

 

7月22日のNYダウが反落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.238%から▲0.914%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.902%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.778%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.217%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.693%下回った。NYダウは、決算が嫌気されたSNSのスナップが39%安と暴落し、このほかのソーシャルメディア株やハイテク株を中心に幅広い銘柄が下落した。寄り後に発表されたS&Pグローバル総合PMIが50を下回り、2年ぶりの低水準となったことも投資家心理を悪化させた。NYダウは小幅に上昇してスタート後、午後の取引で305ドル安まで下落し、137.61ドル安(-0.43%)と4日ぶりに反落して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小: 21/1/11-▲2.320%、22/4/19-▲1.989%

               22/6/6-▲2.329%、22/6/27-▲2.461%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・7月21日:▲2.637%⇒7月22日:予想▲2.811%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.774%から+0.037%と平均値より下方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.058%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.191%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.368%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.688%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.411%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.738%

・直近イールドスプレッド縮小:22/4/19-▲0.513%、22/6/8-▲0.716%

              22/6/27-▲0.738%、22/7/20-▲0.769%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・7月21日:▲0.871%⇒7月22日予想▲1.064%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは反落しうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.738%から▲0.674%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.115%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.319%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.434%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.739%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.030%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅低下したうえ、株価も反落したことで前日比で拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.0%台半ばで推移していることで、割高感が継続している。2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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