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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 日米欧の金融政策発表控え方向感出ず!
- 2022/07/21
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、欧州株が伸び悩み、独DAX指数は小幅マイナス圏に転じたことを受け、リスク選好の円安の流れは一服した。欧州市場では、米長期金利の低下で、ドルはやや値を下げる展開になった。ただ、イタリアで政治情勢の不透明感が広がる中、ドラギ首相は上院での演説で「連立政権は再建可能」と発言。それを受けユーロ買いがクロス円をけん引し、ドル/円を支えた。翌日の日欧の金融政策発表を前にした持ち高調整の動きも相まって、全般的にドルの上値が重い展開となった。
米長期金利が2.98%から2.94%台まで低下幅を拡大し、ドル/円はやや上値重くなった。ただ、138円前半の狭いレンジ内で推移した。米長期金利が3.0%台まで低下幅を縮めるとドルは持ち直した。ただ、金融イベントを控えて、積極的に持ち高を傾ける展開にならなかった。米長期金利が3.03%台まで上昇したことをながめ、138.28円付近まで買いが入ったが、138円台前半の狭いレンジ内推移にとどまり、方向感も見出しにくかった。イタリアの政局不安が意識されたものの、138.20円台での方向感を欠いた動きとなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・7月消費者信頼感指数速報値:-27(予想:-24.9、6月:-23.8←-23.6)
・米・6月中古住宅販売件数:512万戸(予想:535万戸、5月:541万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は137.05-30円のレンジ
・英国の高インフレによる消費減退への警戒からポンド売り
・21日のECB定例理事会で0.5%利上げ期待高まりユーロ買い
・イタリア政局不安が高まると一転ユーロ売り強まる
・日米欧の金融政策発表を控え様子見ムード強い
・VIX指数は24.50から23.88へ低下