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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 改めて日米金融政策の方向性の違いによる円売り!
- 2022/06/22
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、欧州主要株価指数が全面高で推移する中、リスク選好によるドル安・円安の動きが一段と進行した。なお、独DAX指数は1.1%高、日経先物も140円高に続伸した。株高を背景に円全面安の流れが進行し、135.50円付近にドルが続伸した後、135.40円前後で売り買いが激しく交錯した。連休明けのNY勢本格参入を控え、米長期金利が持ち直したことを背景に、全般的にドルが底堅く推移した。米長期金利が3.28%付近へ持ち直したほか、NYダウ先物が450ドル前後上昇したこともあって上値を伸ばした。
米金利の動きなどをにらみつつ、利益確定に押される展開となったが、下値も限定的だった。米長期金利の上昇や米国株の大幅高を支えに堅調な動きが継続した。日米金融政策の方向性の違いを着目した円売り・ドル買いは根強く、下押しは限定的だった。ドル高値を探る展開が続き、円売りが止まらなかった。一時136.70円と1998年10月以来約24年ぶりの高値を付けた。米国株相場の大幅上昇を背景にリスク選好の円売りも出た。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・4月経常収支:-58億ユーロ(3月:-16億ユーロ)
・米・5月シカゴ連銀全米活動指数:0.01(予想:0.47、4月:0.4←0.47)
・米・5月中古住宅販売件数:541万戸(予想:540万戸、4月:560万戸←561万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は135.09-136.70円のレンジ
・ECBの金融政策正常化に伴う成長鈍化を警戒したユーロ売り
・特に新規の円売り材料は伝わらなかった
・日銀の金融緩和政策の維持が引き続き円売りを誘った
・米国株は短期的な戻りを期待した買い
・VIX指数は31.03から30.19へ低下