★欧州市場序盤の取引では、欧州株が続伸して取引を開始する中、リスク選好の円安地合いが持続した。リスク先行改善によるドル安・円安地合いが持続する中、127.39円前後で日中高値を更新したが、全般的なドル安圧力を受け、一段のドル上昇は抑制された。円以外の主要通貨に対してドルの重い動きがドル/円の上値を圧迫するも、クロス円の上昇に支えられわずかに高値を更新した。

NYダウ先物が131ドル高と小幅に再上昇する中リスク選好により、ドル/円とクロス円で、全般的に円安と外貨高の流れが持続した。クロス円主導でリスク先行の円売りが継続した動きも支えに一時127.82円まで上値を伸ばした。一目均衡表転換線が位置する127.95円や24日の高値128.08円がレジスタンスとして意識さえっると徐々に上値が重くなった。米インフレ加速への過度な警戒感が後退したとの見方が浮上し、一段のドル高が進みにくかった。NY市場が午後になると、NY市場が休場のため127.50円前後で動きが鈍った。

★欧米主要経済

・ユーロ圏・5月景況感指数：105.0（予想：104.9、4月：104.9←105.0）
・独・5月消費者物価指数速報値：前年比+7.9％（予想：+7.6％、4月：+7.4％）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は127.28-82円のレンジ

・5月独CPI速報値は前年比7.9％上昇と予想以上の伸びを記録

・独長期金利の上昇に伴いユーロ買いが優勢に

・欧州株高を背景にリスク選好の円売りが先行

・米インフレ加速への過度な警戒感が後退したとの見方が浮上