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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 膨らんだ円売りポジションの解消広がる!
- 2022/05/13
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、リスク回避によるドル買い・円買いの動きが加速し、大幅続落となった後、ショートカバーの動きに一旦支えられ、128円台後半でもみ合いとなった。なお、欧州主要株価指数は大幅安で推移した。欧米長期金利が低水準で推移し、欧州株が依然として軟調に推移しているほか、商品相場も総崩れとなるなど債券高・株安・商品安という典型的なリスク回避相場となった。円売りポジションを解消する動きが活発化した。欧州市場では、リスク回避による円買いの動きが一巡となり、128.80円付近でもみ合いとなった。なお、日経先物は120円安に続落した。
米4月卸売物価指数(PPI)の伸びが3あg津から低下したことをきっかけに米長期金利が2.82%まで低下したことを受けドル売りが優勢になった。欧州序盤から円高の流れがNY入りに掛けても継続し、円売りポジションの解消する動きが活発化した。ナスダックはプラス圏に浮上するなど米株に買い戻しが入ったこともあり、リスク回避の円買いは一服した。欧州通貨を中心にドル買いが進んだことを支えにドルの買い戻しが進んだが、NYダウが再び売りに押されたことで戻りの鈍い展開になった。NYダウが600ドル超安まで下げ幅を拡大するなど米株が再び売りに押され、リスク回避の円買いが優勢になった。
★欧米主要経済指標
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.3万件(予想:19.3万件、前回:20.2万件←20.0万件)
・米・失業保険継続受給者数:134.3万人(予想:137.2人、前回:138.7万人←138.4万人)
・米・4月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.5%、3月:+1.6%←+1.4%)
・米・4月生産者物価コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.7%、3月:+1.2%←+1.0%)
・米・4月生産者物価指数:前年比+11.0%(予想:+10.7%、3月:+11.5%←+11.2%)
・米・4月生産者物価コア指数:前年比+8.8%(予想:+8.9%、3月:+9.6%←+9.2%)
★欧米市場ポイント
・ドル/円相場は127.49-128.30円のレンジ
・フィンランドがNATOへの加盟を申請すると表明
・欧米株価の下落を背景にリスク回避のドル買い
・世界景気の先行き不透明感からリスク回避の動き
・4月卸売物価指数(PPI)は3月から低下
・ビットコインは欧州序盤に下げ幅を拡大
・VIX指数は32.56から31.77へ低下