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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 月末要因や米FOMCを前に円売りポジション解消!
- 2022/04/30
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、対欧州通貨中心にドル売りの動きが進行した。130.00円台割れにドルが下値を広げた。なお、欧州主要株価指数は全面高で推移した。ドル/円でドル売りの動きが顕著となり一時129.72円前後に下げ幅を広げた後、129.90円前後で売り買いが交錯した。米長期金利が2.85%近辺と前日比プラス圏での動きが続いたため、ドル売りも一服した。なお、NYダウ先物は100ドル超安に反落した。NY勢が参入し始めるに連れて戻り売りに押され、130.00円割れに再下落した。なお、米長期金利は2.87%近辺で上げ渋り、NYダウ先物は100ドル超安に反落となった。
PCEコアデフレータ―は高止まりとなったほか、個人支出は予想を上回る増加となり米長期金利が上昇したことでややドル高となった。週末要因も加わり、130円台では利食いや調整売りが出た。米国株安を背景にリスク回避の円買いが強まったほか、月末のロンドンフィキシングに向けた円買い・ドル売りのフローが観測された。フィキシングの通過後は米長期金利が再び2.90%台に回復すると下げ渋る展開になった。米国株が下げ幅を拡大すると徐々に上値が重くなった。
★欧米主要経済指標
・独・1-3月期国内総生産(GDP)速報値:前年比+4.0%(予想:+3.7%)
・ユーロ圏・3月マネーサプライM3:前年比+6.3%(予想:+6.2%)
・ユーロ圏・4月消費者物価指数速報値:前年比+7.5%(予想:+7.5%)
・ユーロ圏・4月消費者物価コア指数速報値:前年比+3.5%(予想:+3.2%)
・ユーロ圏・1-3月期域内総生産(GDP)速報値:前年比+5.0%(予想:+5.0%)
・米・4月シカゴ購買部協会景気指数:56.4(予想:62.0、3月:62.8)
・米・1-3月期雇用コスト指数:前期比+1.4%(予想:+1.1%、10-12月期:+1.0%)
・米・3月コアPCE価格指数:前年比+5.2%(予想:+5.3%、2月:+5.3%←+5.4%)
・米・3月個人所得:前月比+0.5%(予想:+0.4%、2月:+0.7%←+0.5%)
・米・3月個人消費支出(PCE):前月比+1.1%(予想:+0.6%、2月:+0.6%←+0.2%)
・米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:65.2(予想:65.7、速報値:65.7)
・米・4月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:5.4%(速報値:5.4%)
・米・4月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:3.0%(速報値:3.0%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は129.26-130.49円のレンジ
・ユーロ圏景気減速の過度な懸念が後退する中ユーロ買い戻し
・米FOMCを前に膨らんだ円売りポジションの解消する動き
・米経済指標の強弱結果に振れる展開
・月末のロンドンのフィキシングに絡んだ円買いフローが観測
・米金融引き締め加速や世界景気の減速懸念が米株式市場の重石
・VIX指数は29.99から33.40へ上昇