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イールドスプレッドで4月26日の米国株市場を先取り!

  • 2022/04/26
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数全てで反発する展開になった。中国の都市封鎖が世界経済の減速に繋がるとの懸念や中国株式市場の下落を警戒した売りに、寄り付き後は下落した。また、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めが意識されると、幅広い銘柄に売りが先行し一時480ドル超下落した。その後、JDドットコムなど中国株が下げ止まると、国内のハイテク株も買い戻され上昇に転じた。さらに、金利の低下を好感した買いや電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)による短文投稿サイト、ツィッター(TWTR)買収が正式発表されると、ハイテクがさらに持ち直し相場を押し上げ引けにかけて主要株式指数は上げ幅を拡大した。市場では『月末にかけて年金基金などのリバランスに伴う買いが期待される』との声も聞かれた。一方、長期金利は、中国経済の不透明感に加えて、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めが意識されると、世界経済の成長鈍化懸念から相対的に安全資産とされる米国債に買い(利回りは低下)が集まった。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、米長期金利が低下した一方で、三指数ともに反発したものの拡大した。ただ、イールドスプレッドの観点からは割高感が残っている。そのため、上値追いよりも下押し調整的な動きに注意が必要である。イールドスプレッドでは、米長期金利の動向が重要なポイントになる。

 

世界的な経済成長による景気回復に連れたインフレ懸念が高まってきている。特に、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐタカ派姿勢を強まっていることから、米長期金利が上昇することでイールドスプレッドが縮小しやすく株価は売られやすい地合いになっている。そして、米国金利上昇は世界的な金利上昇を招くことになり、世界的な株価にとって、ネガティブな材料となりやすい。また、ウクライナ情勢の緊迫化が続くなか地政学リスクから株価が売られやすい。米国株のVIX指数は28.21から27.02へ低下した。VIX指数が20台後半乗せとなっていることで、米国株は不安定な動きは継続しやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.260%

・直近イールドスプレッド縮小:20/10/12-▲2.847%、 21/1/11-▲2.611%

                21/10/21-▲2.758%、22/4/19-▲1.713%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・4月22日:▲1.921%⇒4月25日:予想▲1.954%(前日比で拡大:割安)

 

4月25日のNYダウは反発した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.260%から▲1.306%平均値より上方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲2.272%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲2.148%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲2.587%下回った。20年3月23日の6.017%から▲4.063%下回った。NYダウは、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めへの警戒感や欧州株の下落が重しとなり下落してスタートしたが、中国での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて米10年債利回りが2.8%台に低下したことでハイテク株を中心に買い戻しが強まった。先週金曜日に981ドル安となったNYダウは一時488ドル安まで下落したが、238.06ドル高(+0.70%)と3日ぶりに反発した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.778%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/10/12-▲2.664%、20/12/08-▲2.666%

               21/1/11-▲2.320%、22/4/19-▲1.989%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・4月22日:▲2.293%⇒4月25日:予想▲2.331%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が反発した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.778%から▲0.447%と平均値より上方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.538%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.671%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.848%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.168%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.891%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.755%

・直近イールドスプレッド縮小:21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

              21/11/23-1.299%、22/4/19-0.513%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・4月22日:▲0.797%⇒4月25日予想▲0.818%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQが反発した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲1.755%から▲0.937%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.361%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.565%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1680%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.985%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲3.276%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価は反発したものの前日比で拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲0.8%台前半まで縮小していることで、割高感が強まっている。2%台に拡大するまでは割安とは言えず、売られやすい地合いが継続する。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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