★欧州市場序盤の取引では、デギンドスECB副総裁が『データ次第では7月に利上げを行う可能性がある』との見解を示したことで、対ユーロでドル売りが進んだ影響から127.80円台まで弱含んだ。対ユーロでドル売りの動きが一服したほか、米長期金利が2.87％台まで上昇したことなどを支えに、128.20円台まで下値を切り上げた。米長期金利が上げ渋るに連れて128円台われにドルが再軟化した。日米財務相会合を控えドルが調整売りに押された。日中安値から買い戻しの動きが意識された。

4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を下回ったことでドル売りで反応した。米国株が上昇したことや、米長期金利が2.896％前後まで上昇したことからドル買い戻しが入った。また、パウエル米FRB議長のタカ派発言を受け2年債金利が急上昇したことでドル買いが優勢になった。高く始まった米国株が下げに転じ、軟調推移するとリスク回避の円買いが優勢になった。

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値：前年比+7.4％（予想：+7.5％、速報値：+7.5％）
・ユーロ圏・3月消費者物価コア指数改定値：前年比+2.9％（予想：+3.0％、速報値：+3.0％）

・ユーロ圏・4月消費者信頼感指数速報値：-16.9（予想：-20.0、3月：-18.7）

・米・4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数：17.6（予想：21.4、3月：27.4）
・米・先週分新規失業保険申請件数：18.4万件（予想：18.0万件、前回：18.6万件←18.5万件）
・米・失業保険継続受給者数：141.7万人（予想：145.9万人、前回：147.5万人）
・米・3月景気先行指数：前月比＋0.3％（予想：+0.3％、2月：＋0.6％←+0.3％）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は127.81-128.70円のレンジ

・日米金融政策の方向性の違いが改めて意識されるなか円売り

・米10年債利回りが2.95％台まで上昇したことがドルの支援材料

・G７では為替介入は難しいとの見方を裏付ける結果

・米FRBの金融引き締め加速が意識

・高く始まった米港k株相場が下げに転じるとリスク回避の円買い

・VIX指数は20.32から22.68へ上昇