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実質マイナス金利縮小で米国株から資金が流出しやすい!

  • 2022/04/15
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★期待インフレ率とは、市場や企業、一般消費者が予測する将来の物価上昇率のことである。期待インフレ率の先行指標として扱われることが多く、その動向は中央銀行の金融政策にも影響することから、注目度が高い。

その、期待インフレ率を示す指標としては、ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)がある。BEIとは、物価連動国債と利付国債の金利差から市場が計算し予測した将来の物価上昇率である。実際のインフレ率との連動性が高く、その数値は日々更新され速報性も高い指標のため注目度は高い。

BEIは、これを『期待インフレ率』ということもあるので、一般的に期待インフレ率を確認する際は、BEIを使用する。

 

米10年BEIと米国株価指数であるNYダウ指数とS&P500指数を比較してみると、連動性が高いことが分かる。

昨年までは米10年BEIが上昇しても、米10年債利回りは低位安定していたことから実質金利(米10年債利回り―米10年BEI)のマイナス金利幅が拡大することで株式市場に資金が流れた。

しかし、このところの米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを積極的に進める状況にあり、米10年債利回りの上昇傾向が強まり、4月14日終値では2.828%まで上昇した。一方、金融引き締め加速から先行きの米景気減速懸念も出てきており、米10年BEIの上昇も一服してきており4月14日終値では2.89%で推移している。そのため、実質金利はマイナス0.062%まで縮小してきた。

実質金利のマイナス幅が縮小傾向になっていることで、債券の利回りに対する魅力が高まっていることから、株を売って債券へ資金振り向ける動きになりやすい。しかし、米FRBは今後も利上げ方向にあることから、株を売って短期債を買うような動きになりやすい。

そのため、このところの米国株の上値の重さが意識されている。

また、実質金利のマイナス幅縮小はドル買いにつながりやすい。

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