★欧州市場序盤の取引では、ドルは全般もみ合い商状となったが、全般的なドル高地合いは維持し、124.00円台でドルが底堅く推移。なお、欧州主要株価指数は全面高で推移した。米長期金利が一時2.69％台に上昇幅を拡大したことにドルが支援された。短期的な上値目処として124.30円が意識され、一段の上昇は抑制された。欧州市場では、具体的な材料は乏しく、全般t系に動意が薄い展開になった。ただ、欧州株式市場で主要指数は強含み、株高を好感した円売りが観測された。

NY勢参入後は米長期金利が2.71％台まで上昇したことを眺めドル買いが優勢になった。米金利の動きに連れてドルがほぼ全面高の展開になった。一時2.72％まで上昇した米長期金利が2.67％台まで戻したことがドル/円の頭を抑えた。米金利の上昇が一服したこともあり、ドル/円は伸び悩み124.30円近辺まで下押しした。NY午後に入ると、典型的な金曜午後マーケットとなり、商いは低調で124.40円を挟んで小動きとなった。

★欧米主要経済指標

・米・2月卸売在庫改定値：前月比＋2.5％（予想：+2.1％、速報値：+2.1％）
・米・2月卸売売上高：前月比＋1.7％（予想：+0.8％、1月＋5.0％←+4.0％）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は124.00-124.68円のレンジ

・週末の仏大統領選第1回投票に対する不透明感がユーロの重石

・米FRBによる金融引き締めが意識され米長期金利上昇

・米10年債利回りが一時2.7265％前後と19年3月以来の高水準

・節目の125.00円に接近すると戻り売りで伸び悩み

・VIX指数は21.55から21.16へ低下