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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドル/円は115円台後半では上値の重い展開!
- 2022/03/04
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、ユーロ全面安が持続、また、円安の流れも持続し115.70円台でドルが堅調に推移した。なお、WTI原油先物は荒い値動きとなった。米長期金利が1.87%台に持ち直したことにドルが支えられ、115.79円付近に上値を伸ばし日中高値を更新した後、115.75円前後でもみ合い推移した。なお、欧州主要株価指数は堅調に取引を開始した。欧州株式市場で主要指数がほぼ全面安、NYダウ先物も軟調地合いとなり、株安を警戒した円買いと有事のドル買いが観測された。米長期金利が1.882%近辺に上昇となったことを受け、115.81円前後にドルが上値を伸ばした。
ロシアとウクライナの第2回停戦協議の結果待ちで、115.70円付近で動意に乏しい展開となった。米長期金利が1.85%台へ低下したことでやや売りに押された。2月米ISM非製造業指数が56.5と予想を61.0を下回り21年2月来で最低になったことを受け、ドルは115.51円付近へ下押しした。ロシア軍が欧州最大の原子力発電所でもあるザポリージャ原発の占拠を企てようとしていると伝わると欧州通貨に対してドル買いが進んだことでドル/円の下押しも限定的となった。ウクライナとロシアは3回目の停戦協議の開催で合意したと伝わると、欧州通貨に対してドル売りに連れ上値が重くなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・1月失業率:6.8%(予想:6.9%、12月:7.0%)
・ユーロ圏・1月生産者物価指数:前年比+30.6%(予想:+27.3%、12月:+26.3%←+26.2%)
・ユーロ圏・2月サービス業PMI改定値:55.5(予想:55.8、速報値:55.8)
・ユーロ圏・2月総合PMI改定値:55.5(予想:55.8、速報値:55.8)
・独・2月サービス業PMI改定値:55.8(予想:56.6、速報値:56.6)
・独・2月総合PMI改定値:55.6(予想:56.2、速報値:56.2)
・英・2月サービス業PMI改定値:60.5(予想:60.8、速報値:60.8)
・英・2月総合PMI改定値:59.9(予想:60.2、速報値:60.2)
・米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率+6.6%(予想:+6.7%、速報値:+6.6%)
・米・10-12月期単位労働コスト改定値:前期比年率+0.9%(予想:+0.3%、速報値:+0.3%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.5万件(予想:22.5万件、前回:23.3万件←23.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:147.6万人(予想:142.0万人、前回:147.4万人←147.6万人
・米・2月サービス業PMI改定値:56.5(予想:56.7、速報値:56.7)
・米・2月総合PMI改定値:55.9(予想56.0、速報値:56.0)
・米・2月ISM非製造業景況指数:56.5(予想:61.1、1月:59.9)
・米・1月製造業受注:前月比+1.4%(予想:+0.7%、12月:+0.7%←-0.4%)
・米・1月耐久財受注改定値:前月比+1.6%(予想:+1.6%、速報値:+1.6%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比+0.7%(速報値:+0.7%)
・米・1月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+1.9%(速報値:+1.9%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は115.35-81円のレンジ
・WTI原油先物は一時1バレル=116.57ドルと13年ぶりの高値
・プーチン露大統領が強硬姿勢表明でリスク警戒ムード
・今後の対話で進展が望めるかは依然として不透明
・2月米ISM非製造業指数が56.5と予想の61.0を下回る
・パウエル米FRB議長が0.25%の利上げを行う意向を表明
・VIX指数は30.74から30.48へ低下