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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 過度なリスク回避後退でドルじり高!
- 2021/11/30
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物が270ドル超高に上昇幅を広げたことを受け、リスク回避の動きが緩和された。なお、欧州主要株価指数は反発して取引がスタートした。欧州株やNYダウ先物が上昇幅を縮小したことを受け、前週末比横ばい圏に失速した。次の材料待ちで積極的な売り買いは手控えられた。NYダウ先物や米長期金利がやや方向感を欠いた動きとなったこともあり、手掛かり材料難からもみ合いとなった。
米長期金利が1.55%台まで上昇したことをながめドル買いが継続した。NY市場では、NYダウ先物が350ドル超上昇したことをながめ円売り・ドル買いが先行した。米長期金利が1.56%台へ上昇したことも相場の下支えとなった。米11月ダラス連銀製造業活動指数が上昇予想に反して低下したことで、ドルの上昇基調が一服して調整の動きとなった。米長期金利が1.56%台から1.51%台まで水準を落としたことなどが重石となった。その後、バイデン米大統領が『この冬、米国で経済封鎖やロックダウンは不要』との考えを示したことを好感したドル買いが入った。しかし、パウエル議長が新型コロナの新変異株、オミクロン株が景気のリスクと言及するとドルはじり安となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・11月景況感指数:117.5(予想:117.5、10月:118.6)
・英・10月住宅ローン承認件数(中銀):6.72万件(予想:7.00万件、9月:7.19万件←7.26万件)
・独・11月消費者物価指数速報値:前年比+5.2%(予想:+5.0%、10月:+4.5%)
・米・10月中古住宅販売成約指数:前月比+7.5%(予想:+1.0%、9月:-2.4%←-2.3%)
・米・11月ダラス連銀製造業活動指数:11.8(予想:15.0、10月:14.6)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.24-96円のレンジ
・『オミクロン株』の感染拡大を警戒したリスク回避姿勢後退
・米長期金利の上昇に伴いドル買いがじわりと強まった
・バイデン米大統領が経済閉鎖やロックダウンは不要との発言
・パウエル議長がオミクロン株が景気のリスクと言及
・VIX指数は28.62から22.96へ低下