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イールドスプレッドで9月30日の米国株市場を先取り!

  • 2021/09/30
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウとS&P500指数は小幅反発した一方で、ナスダック総合指数は小幅続落する展開になった。金利上昇が一段落したため、寄り付き後は上昇した。前日に急落した反動で短期的な戻りを期待した買いが先行すると、一時280ドル超上げた。また、8月中古住宅販売成約指数が予想以上に伸びたため、回復期待にNYダウは堅調に推移した。ただ、債務上限問題への懸念がくすぶり、引けにかけて上げ幅を縮小した。金利先高感が根強く、ハイテク株の売りが続き、ナスダック総合指数は下落した。一方、長期金利は、足もとで相場下落が続いたあとだけに押し目買い(利回りは低下)などが入った。米連邦債務の上限問題を巡る与野党協議が難航していることも相場を下支えした。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は解消されてきている。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を支えてきた。ところが、このところの米景気回復基調にピークアウト感のほか、中国大手不動産の恒大集団の経営危機懸念が株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は23.25から22.56へわずかに低下した。再びVIX指数が20を上回ってきたことで、相場が全般不安定化へ向かっている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.290%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月28日:▲3.067%⇒9月29日:予想▲3.077%(前日比で拡大:割安)

 

9月28日のNYダウは小幅反発した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.290%から▲0.213%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.149%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.025%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.464%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.940%下回った。NYダウは、先日の大幅安の反動や長期金利の上昇が一服したことで反発してスタートしたが、取引時間午後に長期金利が再び上昇したことでハイテク株の一角が下落した。連邦債務上限問題やサプライチェーン問題による半導体株の業績悪化懸念も重石となった。NYダウは280ドル高まで上昇後、90.73ドル高(+0.26%)と上昇幅を削って終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.777%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月28日:▲2.998%⇒9月29日:予想▲3.014%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が小幅反発した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.777%から+0.237%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.855%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.988%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.165%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.485%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.208%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.774%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月28日:▲1.625%⇒9月29日予想▲1.654%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQが小幅続落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.774%から▲0.120%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.525%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.729%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.844%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.149%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.440%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下したうえ、株価が小幅続落したことで前日比で拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.6%台半ばまで拡大したが、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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