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イールドスプレッドで9月2日の米国株市場を先取り!

  • 2021/09/02
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウは小幅続落した一方で、S&P500指数とナスダック総合指数は小幅反発する展開になった。ADP雇用統計の8月分が予想を大幅に下回る伸びにとどまったことに失望し寄り付き後は下落した。8月ISM製造業景況指数が予想外に上昇したため回復ペース鈍化への警戒感が後退し売りが一段落したものの、9月相場入りで利益確定売りも根強くNYダウは終日軟調に推移した。一方、米金融緩和の早期縮小観測の後退でハイテク株は引き続き強く、ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新して引けた。一方、長期金利は、予想を下回る8月ADP全米雇用報告を受けて買い(利回りが低下)が先行したものの、8月米ISM製造業景気指数が予想を上回ると売り(利回りは上昇)が出たため、伸び悩んだ。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は解消されてきている。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を支えてきた。ところが、このところの米景気回復基調にピークアウト感が株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は16.48から16.11へ低下した。VIX指数が20下回っていることで、相場は安定化してきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.291%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月31日:▲3.115%⇒9月1日:予想▲3.129%(前日比で拡大:割安)

 

9月1日のNYダウが小幅続落したうえ、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.291%から▲0.162%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.097%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.973%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.412%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.888%下回った。NYダウは、不動産、公益などのディフェンシブ株が上昇した一方、エネルギー、金融、資本財などの景気敏感株が下落した。週末の8月雇用統計の前哨戦として注目された8月ADP民間部門雇用者数は37.4万人増と市場予想の61.3万人増を大きく下回る弱い結果となり、緩和的金融政策の長期化期待を高めた。ただ、NYダウは48.20ドル安(-0.14%)と小幅に3日続落した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・8月31日:▲3.051%⇒9月1日:予想▲3.057%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が小幅反発した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.775%から+0.282%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.812%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.945%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.122%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.442%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.165%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・8月31日:▲1.679%⇒9月1日予想▲1.677%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが反発した一方で、米長期金利が低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.775%から▲0.098%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.502%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.706%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.821%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.126%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.417%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が低下した一方で、株価が反発したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.6%台後半までスプレッドが拡大してきた。そのため、割高感はだいぶ薄れてきた。しかし、米長期金利の上昇やネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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