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イールドスプレッドで8月4日の米国株市場を先取り!

  • 2021/08/04
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも全て上昇する展開になった。新型コロナウイルスデルタ株流行への懸念が根強く、寄り付き後は下落した。その後、企業の強い決算が懸念を相殺、投資家心理が大幅に改善したほか、米長期金利の下げが一服すると、資本財や金融など景気敏感株を中心に買い戻しが進上昇に転じた。終日堅調に推移し、引けにかけては上げ幅を拡大した。一方、長期金利は、新型コロナウイルス・デルタ株の感染が拡大する中、景気減速への警戒感が高まり債券買いが優勢となった。米NY市はこの日、レストランやジムなどの屋内施設を利用する顧客や従業員に対してワクチン接種証明書の提出を義務付けると発表した。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は解消されてきている。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を支えてきた。ところが、このところの米景気回復基調にピークアウト感が株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は19.46から18.04へ低下した。VIX指数は20を下回る展開になっており、相場安定化の動きになっている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.292%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月2日:▲3.334%⇒8月3日:予想▲3.301%(前日比で縮小:割高)

 

8月3日のNYダウが反発した一方で、米長期金利はほぼ変わらずだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.292%から+0.009%と平均値より上方かい離したことで割安になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.925%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.801%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.240%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.716%下回った。NYダウは、前日の流れを引き継ぎ軟調にスタートしたが、米長期債利回りが上昇に転じると株式も買いが優勢となった。ただ、コロナ・デルタ株感染拡大による新たな規制導入懸念から空運、クルーズ株が下落し、相場の重石となた。NYダウは123ドル安まで下落後、278.24ドル高(+0.80%)と反発して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・8月2日:▲3.252%⇒8月3日:予想▲3.219%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は反発した一方で、米長期金利はほぼ変わらずだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.772%から+0.447%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.650%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.783%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.960%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.280%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.003%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.776%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・8月2日:▲1.829%⇒8月3日予想▲1.817%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが続伸した一方で、米長期金利はほぼ変わらなかったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.776%から+0.041%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.362%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.566%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.681%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.986%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.277%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利がほぼ変わらずだった一方で、株価が続伸したことで前日比で縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.8%台前半までスプレッドが拡大してきた。そのため、割高感はだいぶ薄れてきた。しかし、米長期金利の上昇やネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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