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イールドスプレッドで7月20日の米国株市場を先取り!

  • 2021/07/20
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数ともに全て下落する展開になった。新型コロナウイルスで感染力が強いインド型〈デルタ株)の感染拡大が続き、米国でも新規感染者数が増加した。行動規制が再び強化されるなど、景気の先行き不透明感から幅広い銘柄に売りが出た。原油先物価格も大きく値下がりし、米長期金利も急低下、NYダウは一時940ドル超下げる場面があった。一方、長期金利は、新型コロナウイルスのインド型(デルタ株)の感染拡大を受けて世界景気の減速懸念が強まると、相対的に安全資産とされる米国債に買い(利回りは低下)が集まった。利回りは一時1.1723%前後と2月12日以来の低水準を付けた。市場では『目先、1%程度まで低下余地がありそうだ』との声も聞かれた。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は解消されてきている。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を支えてきた。ところが、このところの米景気回復基調にピークアウト感が株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は18.45から22.50へ上昇した。VIX指数は20を上回る上昇してきたことで、リスク回避の動きが強まり相場は不安定な動きになりやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.292%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月16日:▲3.028%⇒7月19日:予想▲3.219%(前日比で拡大:割安)

 

7月19日のNYダウが大幅下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲3.292%から▲0.073%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.007%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.883%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.322%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.798%下回った。NYダウは、主要3指数がそろって最高値圏で推移し、高値警戒感が意識される中、新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大による世界的景気悪化懸念が重しとなった。クルーズ、空運などの経済活動再開銘柄をはじめ、景気敏感株が幅広く下落した。NYダウは一時946ドル安まで下落し、725.81ドル安(-2.09%)と大幅に続落して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.770%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・7月16日:▲3.011%⇒7月19日:予想▲3.181%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500は続落したうえ、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割安)した。平均値の▲2.770%から+0.411%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.688%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.821%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.998%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.318%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.041%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.776%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・7月16日:▲1.605%⇒7月19日予想▲1.735%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQが続落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.776%から▲0.041%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.444%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.648%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.763%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.068%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.359%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅低下した一うえ、株価も下落したことで前日比で拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.7%台前半までスプレッドが拡大してきた。そのため、割高感はだいぶ薄れてきた。しかし、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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