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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 115.00円に届かずドル失速!
- 2021/11/18
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、ドル高基調が維持され114.90円台近辺に小幅続伸した。なお、米長期金利とNYダウ先物は前日比ほぼ横ばいで推移した。欧州市場では、米長期金利の低下でドルは下押しした。一方、欧州株式市場で主要指数は下げ渋った。欧米株安を警戒した円買いに振れ主要通貨は対円で値を下げた。115円のオプションや本邦実需絡みのドル売りが意識され水準を切り下げた。対欧州通貨主導でドル売りが強まった。ドル/円は115円のせいに一旦失敗したとして114.60円台へ調整売りが入った。
NY勢参入後はポジション調整目的のドル売りが継続した。米長期金利が低下に転じたことから戻りは限定的だった。NYダウが200ドルを超す下落となる中、米長期金利も一時1.613%前後へ低下するとリスク回避を意識した円買いが優位となった。低調な20年債入札を受けて米国債券相場は一旦伸び悩むも続かず、1.62%まで上昇後に再び1.6%へ低下したものの114円を挟む展開になった。投げ売り気味に昨日安値114.10円を下抜け、一時113.90円付近まで下振れ、2日ぶりの114円割れとなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10月消費者物価指数改定値:前年比+4.1%(予想:+4.1%、速報値:+4.1%)
・ユーロ圏・10月消費者物価コア指数改定値:前年比+2.0%(予想:+2.1%、速報値:+2.1%)
・米・10月住宅建設許可件数:165万戸(予想:163.0万戸、9月:158.6万戸)
・米・10月住宅着工件数:152万戸(予想:157.9万戸、9月:153万戸←155.5万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.90-114.94円のレンジ
・トルコ中銀の追加利下げ観測からリラは史上最安値を更新
・115.00円にはまとまった規模のオプションや本邦実需売りが観測
・アマゾン・ドット・コムがビザのクレジットカードの利用停止で4.7%下落
・米国相場や日経平均先物の下落に伴うリスク回避的な円買い
・VIX指数は16.37から17.11へ上昇