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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米金融政策据え置きでもドル売りで反応!
- 2020/01/30
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、週初からのドル高の流れが持続、ドル指数は98.08と2ヵ月ぶり高値圏で推移した。なお、欧州株は概ね軟調に取引を開始した。欧州株が前日比小幅高水準に持ち直し、日経先物も20円安で下げ渋る中、109.10円前後にドルが小幅持ち直した。新型肺炎の拡大懸念が持続する中、リスク回避のドル高・円高圧力が強まった。米長期金利の低下が一服したことを受け、ドルの買い戻しが入った。ただ、FOMCの結果発表を控えていることもあり、徐々に動意は鈍くなった。
12月米住宅販売保留指数が予想を下回ったことや、米長期金利が1.60%台まで低下すると上値が重くなった。トランプ大統領のUSMCAの正式署名待ちでNYダウが上げ幅拡大でドル買いが強まった。FOMCでは政策金利は据え置きとなったものの、声明内容やFRB議長の会見内容がハト派との判断によりドル売りが強まった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・12月マネーサプライM3:前年比+5.0%(予想:+5.5%、11月:+5.6%)
・米・12月卸売在庫速報値:前月比‐0.1%(予想:+0.1%、11月:+0.1%←-0.1%)
・米・12月小売在庫:前月比+0%(予想:+0.1%、11月:-0.8%←-0.7%)
・米・12月前渡商品貿易収支:-683億ドル(予想-650億ドル、11月-630億ドル←-632億ドル)
・米・12月中古住宅販売成約指数:前月比‐4.9%(予想:+0.5%、11月:+1.2%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は108.93-109.25円のレンジ相場
・世界保健機関(WHO)は緊急委員会を開催すると発表
・米アップルの決算を好感し米国株が上昇
・低調な米住宅指標を手掛かりにドル売り
・FOMC声明やFRB議長の会見後に米長期金利が低下してドル売り
・VIX指数は16.28から16.39へ上昇