★欧州市場序盤の取引では、欧州株が軟調に推移、NYダウ先物も75ドル安に反落となる中、ドルは対円などで弱含みで110.85円前後で推移した。欧州株が持ち直し、英FTSE100 指数は小幅プラス圏に転じ、NYダウ先物も5ドル安に下げ幅を縮小したことを受け、クロス円の下げは一服した。もっとも、ドル/円の戻りは弱かった。休場のNY市場を控えた欧州市場で、ドルはじり安の展開になった。先週の米雇用統計後からのドル売りの流れは週明けの欧州中盤に入っても継続した。ユーロやポンド等の上昇一服でドル/円も下げ渋った。

110.80円から110.90円台まで小幅ながら下値を切り上げた。ただ、NY市場が休場となってこの後の値動きには期待できないとの声が聞かれた。米独立記念日の振替休日で、米金融市場は外為を除き休場。新規の手掛かり材料に乏しく、動意に薄い展開となった。その後も、動意に薄い状態が継続した。NY市場午後になると市場参加者が少ない中、静かな値動きが続いた。

★欧米主要経済指標

・英・6月サービス業PMI改定値：62.4（予想：61.7、速報値：61.7）
・英・6月総合PMI改定値：62.2（速報値：61.7）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は110.76円-111.05円のレンジ

・英政府がロックダウンを予定通り19日に解除すると発表

・仏・独・ユーロ圏のサービス部門PMI改定値は強弱入り混じる内容

・新規材料難から様子見ムード強く値動きの鈍い展開

・7日の米FOMC議事要旨の公表に市場の関心が集まる

・米国の独立記念日の振替休日で休場とあって商いは閑散