★欧州市場朝方の取引では、米中通商合意を巡る楽観的な見方を背景に、株高･債券高（金利は上昇）が進展、リスク選好改善による円安地合いが持続した。なお、欧州主要株価指数は堅調に取引を開始した。中国外務省の報道官が、米中首脳会談について、習近平国家主席はトランプ大統領と密接に連絡を取っている、などと述べたことを受け、NYダウ先物と米長期金利が続伸するにつれてドル買いが優勢となった。世界経済の減速懸念や米中貿易協議の部分合意への期待感から、欧州株全面高、米長期金利上昇を受けてドル買いが継続的に入った。その後は、特に新規材料は伝わらなかったが、株高や米長期金利の上昇を背景に底堅い展開が続いた。

米国株が史上最高値を更新する中、投資家のリスクのリスク志向が改善し円売り･ドル買いが優勢となった。米長期金利が一時1.79%台まで上昇したことで、108.60円台まで上値を伸ばした。ただ、クロス円の伸び悩みを受けてドル/円の上昇スピードも鈍くなった。

★米主要経済指標

・米・9月製造業受注：前月比－0.6％（予想：-0.5％、8月：-0.1％）
・米・10月耐久財受注改定値：前月比‐1.2％（予想：-1.1％、速報値：-1.1％）
・米・10月耐久財受注(輸送用機除く)改定値：前月比－0.4％（速報値：-0.3％）
・米・10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値：前月比－0.7％（速報値：-0.7％）
・米・10月製造業受注・資本財(航空機を除く非国防)改定値：前月比－0.6％（速報値：-0.5％）

★欧米市場のポイント

･108.26-65円のレンジ相場

･NZと中国は自由貿易協定（FTA）改定で合意との報道

･ユーロ圏の10月製造業PMI改定値が予想を上回る

･12月12日に英総選挙を控えてポンドは買いにくい展開

･米中貿易協議の進展期待を背景にリスク選好の動き

･米9月製造業受注は2ヵ月連続マイナスで4月来で最低

･米10月耐久財受注改定値は下方修正され5月来で最低の伸び

･VIX指数は12.30から12.83へ上昇

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