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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドル需要の強さが継続!
- 2020/03/21
- NYタイム
★欧米市場朝方の取引では、株高、原油高が進展したことを受け、リスク回避によるドル買いに対する反動調整の動きによりドルが全面安となった。なお、欧州株は全面高で取引を開始した。中国人民銀行が政策金利引き下げ見送りで円売りが後退した。ドル資金需要のひっ迫感は緩和されており、米長期金利が低下していることを好感して欧州株式が上昇したことで、リスク選好のドル買いが進展した。110円台前半で神経質な動きとなっていたが、ドル買いが強まった。
一時340ドル超上昇したNYダウが下げに転じたあと、再び400ドル超上昇するなど、株式市場が不安定となる中、投資家のドル確保の勢いが継続した。引き続きドル需要が意識される中、全般ドル買いが優勢となった。市場では『ロンドンのフィキシングに向けたドル買いのフローが出ているのではないか』との指摘があった。現在トランプ大統領をはじめ対策チームによる、新型コロナウイルスに対しての定例となっている記者会見が続ているが、新味のある報告はされなかった。NYのクオモ州知事が外出禁止を勧告したため、景気への懸念が強まりドル売りとなった。その後は、上値の重さを確認すると短期的なポジション調整でドルが下落した。
★欧米主要経済指標
・欧・1月ユーロ圏経常収支:+347億ユーロ(12月:+326億ユーロ)
・英・2月公共部門純借入額:-4億ポンド(予想:7億ポンド、1月:-124億ポンド←-105億ポンド)
・米・2月中古住宅販売件数:577万戸(予想:551万戸、1月:542万戸←546万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.30-111.50円のレンジ
・資産の現金化に伴うドル需要の強さが継続
・米FRBが米ドルの資金供給策を拡大
・米カリフォルニア州やNY州などが出勤禁止令
・WTI原油が約18年ぶりに一時20ドル割れ
・GSがリポートで4-6月米GDPを前期比年率24%減と予想
・VIX指数は72.00から66.04へ低下