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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドルひっ迫警戒感後退でドル売り!
- 2020/03/27
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の低下などを背景に、ドル売りが全般優勢となった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。ドル/円は下げ幅を拡大しじり安が継続した。欧州市場では、本邦機関投資家からのドル売りが観測されたとの指摘もあり、節目の110円を一時下抜けした。FRB議長発言などを控えてドル買い戻しの動きが優勢となり110円台に下げ幅を縮小した。パウエル米FRB議長が『FRBはまだ行動する余地がある』との見解を示すと、ドル売りの反応となった。
米10-12月期実質GDP、米10-12月期個人消費、米新規失業保険申請件数等の結果を受けて小じっかり推移が観測された。ただ、米失業保険申請件数が過去最大の328万3000件に急増したことでドルの上値が圧迫された。NYダウが上げ幅を拡大したことでドルの買い戻しが入った。しかし、米国株が大幅上昇したことで、『資産の現金化』によるドル買いの動きが後退しドル売りが強まった。その後も、ドルの需給のひっ迫に対する警戒感が後退し、全般ドル売りの流れが継続した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・2月マネーサプライM3:前年比+5.5%(予想:+5.2%、1月:+5.2%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:328.3万件(予想:170万件、前回:28.2万件←28.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:180.3万人(予想:179.1人、前回:170.2万人←170.1万人)
・米・10-12月期GDP確定値:前期比年率+2.1%(予想:+2.1%、改定値:+2.1%)
・米・10-12月期個人消費確定値:前期比年率+1.8%(予想:+1.7%、改定値:+1.7%)
・米・2月卸売在庫速報値:前月比‐0.5%(予想:-0.2%、1月:-0.5%←-0.4%)
・米・2月前渡商品貿易収支:-599億ドル(予想:-634億ドル、1月:659億ドル←655憶ドル)
・米・3月カンザスシティ連銀製造業活動:-17(予想‐10、2月5)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.13-110.63円のレンジ
・パウエル米FRB議長の発言を受け追加緩和の思惑からドル売り
・株高を背景にドル需給のひっ迫に対する警戒感が後退
・米新規失業保険申請件数が328万3000件と過去最多
・VIX指数は63.95から61.00へ低下