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イールドスプレッドで3月30日の米国株市場を先取り!

  • 2021/03/30
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウは続伸したものの、S&P500指数とナスダック総合指数は下落する展開となった。投資会社による強制的なポジション解消取引関連の報道を受け、金融システム混乱懸念に寄り付き後は下落した。米国内大手金融各社が同社が顧客ではない、あるいは、関連取引による影響が『軽微』であることを明らかにすると警戒感が後退した。さらに、バイデン米大統領による3兆ドル規模のインフラ計画の詳細発表を今週控えているほか、4月19日までに9割の成人にワクチン接種を行う方針を示したことを受け、ワクチン普及による経済正常化への期待が高まった。サウスウェスト航空が大量の航空機を購入することで合意したと発表したボーイングが大幅高となり、指数を下支えした。ただ、長期金利の上昇が重しとなり、ハイテク株は弱く、ナスダック総合指数は終日軟調に推移した。一方、米長期金利は、新型コロナウイルスのワクチン普及が加速し、米経済活動の正常化が進むとの見方が強まったため、相対的に安全資産とされる米国債に売り(利回りは上昇)が出た。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が残っており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。ただ、米長期金利の上昇が止まらないことから、市場に警戒感が強まっている。米FRBが長期金利の上昇に懸念を示すまでは上昇基調が続く可能性があり、株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は18.86から20.74へ上昇した。VIX指数が再び20超に上昇してきたことで下押しバイアスが掛かりやすい。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.307%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月26日:▲2.609%⇒3月29日:予想▲2.565%(前日比で縮小:割高)

 

3月29日のNYダウは続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.307%から▲0.742%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.661%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.537%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.976%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.452%下回った。NYダウは、朝方に167ドル安まで下落したものの、98.49ドル高(+0.30%)と3日続伸して終了した。7営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値では2日連続で最高値を更新した。追証で金曜日に急落したバイアコムCBSとディスカバリーが不安定な動きを続けたことで金融株が軟調となったものの、ボーイングやプロクター・アンド・ギャンブル、ウォルマート、マクドナルドなどが上昇し、NYダウを押し上げた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・3月26日:▲2.524%⇒3月29日:予想▲2.497%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500は小反落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.772%から▲0.275%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.372%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.505%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.682%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲2.002%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.725%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.787%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・3月26日:▲1.228%⇒3月29日予想▲1.215%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは反落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.787%から▲0.572%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.964%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.168%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.283%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.588%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.879%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇した一方で、株価は反落したものの縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.2%台前半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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