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トルコリラ/円は上下放れの準備段階!
- 2021/01/22
- アジアタイム
★トルコ中銀の金融政策では、市場予想通りに政策金利を17%で据え置くことを決定した。3会合ぶりの据え置きとなったが、中銀声明ではインフレ抑制に向けた断固たる姿勢が再び明確にした。トルコ中銀は昨日の声明では、『金融引き締』」は物価の安定を目指すだけではなく、国のリスクプレミアムを低下させ、外貨準備の増加にも寄与し、マクロ経済の安定を積極的に促すなどの効果も訴えた。金利引き下げを望むエルドアン大統領の圧力に屈しないことを示したとも捉えられ、中銀の独立性が今後も担保される安心感が広がった。そして、必要であれば更なる利上げも示唆されたことでリラ買いが強まった。
トルコリラ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、バンド幅が縮小傾向となるスクイーズしてきた。14.0円を挟んでもみ合い相場が長くなったことから、徐々にバンド幅が縮小してきた。そのため、極限までバンド幅が縮小すると、上下に放れるエクスパンションが発生してバンド幅が急拡大する。
スクイーズ期間が長ければ長いほど、エクスパンション時には大きな動きになりやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、価格は上値を切り上げるもみ合い相場となっていたが、%DとSlow%Dは上値・下値を切り下げる弱気のダイバージェンスで先行き下落の予兆となっていた。しかし、%Dが上向きとなりわずかながらSlow%Dを上抜けてきていることから、上向きバイアスが強まってきた。
また、一目均衡表の上方に位置していることから、モメンタムは上向きとなっている。
まとめると、スクイーズの様相となっていることで徐々に上下放れの兆しが出来ている。今までは下放れの兆しが出ていたが、徐々に修正されつつある。そのため、上放れの可能性も出てきた。