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イールドスプレッドで11月6日の米国株市場を先取り!

  • 2020/11/06
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数ともに大幅続伸する展開となった。米大統領選で民主党のバイデン候補が勝利に近付き、米政治の不透明感が後退するとの見方が強まった。大統領と議会の多数派が異なる議会のねじれが続く見通しとなり、バイデン氏が目指す増税や規制強化などの極端な政策変更は阻まれるとの観測も浮上した。これも株価の押し上げ要因となり、指数は一時640ドル超上昇した。また、連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りゼロ金利や量的緩和を据え置きを発表、パウエル議長も一段とハト派姿勢を強めたため長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方も支援し終日堅調推移となった。一方米長期金利は、米大統領選で民主党のバイデン候補が勝利に近付き株高が進むと、相対的に安全資産とされる米国債に売り(金利は上昇)が出た。半面、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で『最近の感染拡大は特に懸念される』と述べ、資産購入を再検証する姿勢を示すと債券買い(金利は低下)が入った。このところ、米長期金利は上下に振れる展開から、日々のイールドスプレッドへの影響が強まっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると大幅下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は35.55から29.57へ低下した。VIX指数が30近辺で推移していることから、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることで、しばらくは不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.322%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月4日:▲3.260%⇒11月5日:予想▲3.182%(前日比で縮小:割高)

 

11月5日のNYダウが大幅続伸した一方で、米長期金利はほぼ横ばいだったことからイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.322%から▲0.140%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.044%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.920%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.359%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.835%下回った。大統領選で民主党のバイデン候補が獲得選挙人数を拡大したため想定されていたよりも早く結果が判明するとの期待に寄り付きから上昇。連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りゼロ金利や量的緩和を据え置きと発表、パウエル議長も一段とハト派姿勢を強めたため長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方も支援し終日堅調推移となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・11月4日:▲2.946%⇒11月5日予想▲2.874%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が大幅続伸した一方で、米長期金利がほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.774%から+0.100%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.995%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.128%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.305%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.625%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.348%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.806%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/22-1.438%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・11月4日:▲1.683%⇒11月5日予想▲1.619%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQは大幅続伸した一方で、米長期金利はほぼ横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.806%から▲0.187%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.560%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.764%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.879%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.184%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.475%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が横ばいだった一方で、株価は大幅続伸したことで縮小した。イールドスプレッドより半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.6%台前半に低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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