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イールドスプレッドで11月4日の米国株市場を先取り!

  • 2020/11/04
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数ともに続伸する展開となった。米大統領選の行方に注目が集まる中、全国規模の各世論調査では民主党候補のバイデン前副大統領が支持率で共和党現職のトランプ大統領をリード。バイデン氏が公約に掲げる大規模な財政出動実現への期待から買いが広がった。銀行株や資本財株など景気に業績が左右されやすい銘柄が買われ、指数は一時710ドル超上げた。一方米長期金利は、米大統領選の世論調査ではバイデン氏がトランプ大統領をリード。『バイデン氏勝利』で大規模な経済対策が早期に成立すれば、国債が増発されるとの懸念が高まり売り(利回りは上昇)が広がった。利回りは一時0.8993%前後と6月8日以来約5カ月ぶりの高水準を付けた。このところ、米長期金利は上下に振れる展開から、日々のイールドスプレッドへの影響が強まっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると大幅下落しやすい。今後も金利が上昇するようなら、株価は調整下落しやすい地合いが強まるので注意が必要となる。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は37.13から35.55へ低下した。VIX指数が35台半ばで推移していることから、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることで、しばらくは不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.323%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・11月2日:▲3.341%⇒11月3日:予想▲3.216%(前日比で大幅縮小:割高)

 

11月3日のNYダウが大幅続伸したうえ、米長期金利も大幅上昇したことからイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.323%から▲0.107%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.010%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.886%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.325%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.801%下回った。米大統領選の投票がスタートする中、民主党バイデン候補の勝利を予想して幅広い銘柄が上昇した。民主党に有利となる郵便投票の急増が伝えられ、選挙結果の判明が遅れることによる混乱が避けられるとの見方が強まった。前日に423ドル高となったダウ平均は、一時715ドル高まで上昇し、554.98ドル高(+2.06%)と大幅に続伸して終了した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・11月2日:▲3.000%⇒11月3日予想▲2.892%(前日比で大幅縮小:割高)

 

S&P500が大幅続伸したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.774%から+0.118%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.977%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.110%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.287%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.607%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.330%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.806%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/22-1.438%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・11月2日:▲1.742%⇒11月3日予想▲1.654%(前日比で大幅縮小:割高)

 

NASDAQは大幅続伸したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.806%から▲0.152%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.525%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.729%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.844%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.149%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.440%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅上昇したうえ、株価も続伸したことで大幅縮小した。一時のイールドスプレッドより半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.6%台半ばに低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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