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イールドスプレッドで10月8日の米国株市場を先取り!

  • 2020/10/08
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数全て大幅反発する展開となった。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬開発で一段の進展が好感された。また、前日に米追加経済対策の協議中断を表明したトランプ米大統領が航空会社向けの雇用支援や中小企業向け支援など個別の財政出動には前向きな考えを示したことで、追加対策成立への期待が広がり買いが膨らんだ。さらに連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも将来の国債購入に柔軟性を持たせる方針が示唆され、終日堅調に推移した。前日に売られた主力ハイテク株の一角にも買いが入り、一時600ドル近く上げた。一方米長期金利は、米経済対策の一部実施への期待などを背景に米国株が大幅に上昇すると、相対的に安全資産とされる米国債には売り(金利は上昇)が出た。利回りは一時0.7951%前後と610日以来約4カ月ぶりの高水準を付けた。このところ、米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、引き続きリスク回避の材料が出ると大幅下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。さらに、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は29.48から28.06へ低下した。VIX指数が20台後半で推移していることで、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることから、しばらくは不安定な動きが続きそうである。徐々にVIX指数が上昇していきていることから、買いが入り難くなりやすく一転売られやすい地合いとなっている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.324%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%、20/09/1-▲2.867%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月6日:▲3.087%⇒10月7日:予想▲2.968%(前日比で大幅縮小:割高)

 

10月7日のNYダウが大幅急反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.324%から▲0.356%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.258%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.134%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.573%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.049%下回った。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬開発で一段の進展が好感された。また、前日に米追加経済対策の協議中断を表明したトランプ米大統領が航空会社向けの雇用支援や中小企業向け支援など個別の財政出動には前向きな考えを示したことで、追加対策成立への期待が広がり買いが膨らんだ。さらに連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも将来の国債購入に柔軟性を持たせる方針が示唆され、終日堅調に推移した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・10月6日:▲2.881%⇒10月7日予想▲2.772%(前日比で大幅拡大:割安)

 

S&P500が反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.774%から▲0.002%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.097%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.230%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.407%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.727%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.450%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.808%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

               20/08/27-▲1.452%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・10月6日:▲1.633%⇒10月7日予想▲1.542%(前日比で大幅縮小:割高)

 

NASDAQが大きく反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.808%から▲0.266%平均値より下方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.637%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.841%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.956%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.261%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.552%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が上昇したうえ、株価が大きく反発したことで縮小した。前日に売られた主力ハイテク株の一角にも買いが入った。そのため、一時のイールドスプレッドより半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やす地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、とうとう▲1.5%台半ばまで低下して推移している。そのため、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。

 

三指数のイールドスプレッドは、前日から一転して全て縮小する展開となった。三指数は全て大幅反発する展開となった。また、米長期金利も、米経済対策の一部実施への期待などを背景に米国株が大幅に上昇すると、相対的に安全資産とされる米国債には売り(金利は上昇)が出た。利回りは一時0.7951%前後と610日以来約4カ月ぶりの高水準を付けた。今後も新型コロナウイルス感染報道やワクチン開発の進展、米国追加財政策の行方、米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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