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イールドスプレッドで7月16日の米国株市場を先取り!

  • 2020/07/16
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数は全て続伸する展開となったうえ、米長期金利はリスク選好とリスク回避の動きが錯綜する動きとなり売買が交錯して金利は前日比とほぼ変わらなかった。そのため、イールドスプレッドは三指数とも前日比で縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。リスク選好とリスク回避の動きから、米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。米バイオ製薬のモデルナは「開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床検査で参加者全員にウイルスの抗体の生成が確認できた」と発表したほか、「英アストラゼネカと英オクスフォード大学が開発中のワクチン試験では前向きな結果が出た」との報道が伝わった。また、投資銀行ゴールドマンサックスの好決算や、予想を上回った米国経済指標が好感材料となり上昇で寄り付いた。ハイテク株には依然利益確定売りが散見され一時上げ幅を縮小したが米国政府の追加財政策やFRBの追加緩和期待に底堅い展開となった。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割安感はなくなっている。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りがでやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されてきている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は29.52から27.76へ低下した。しかし、 VIX指数が未だ20台後半で推移していることから、リスク回避の動きは継続している。VIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。

 

NYダウは、レジスタンスとして意識されていた200日SMAの26,224ドルと260日SMAの26,326ドルを明確に上抜ける展開となっている。明確に上抜けしたことで、6月8日高値27,580ドルが上値目処して意識される。下値25,000ドル程度と上値200日SMAのレンジ相場の上限を上抜けしたことで、上値追いの展開となりやすい。また、下方で各SMAが徐々に集中してきていることから、強いサポートラインとして意識される。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.328 %

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月14日:▲3.324%⇒7月15日:予想▲3.281%(前日比で縮小)

 

7月15日のNYダウが続伸したうえ、米長期金利は横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.328%から▲0.047%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.945%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.821%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.260%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.736%下回った。米バイオ製薬のモデルナは『開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床検査で参加者全員にウイルスの抗体の生成が確認できた』と発表したほか、『英アストラゼネカと英オクスフォード大学が開発中のワクチン試験では前向きな結果が出た』との報道が伝わった。また、投資銀行ゴールドマンサックスの好決算や、予想を上回った米国経済指標が好感材料となり上昇で寄り付いた。ハイテク株には依然利益確定売りが散見され一時上げ幅を縮小したが米国政府の追加財政策やFRBの追加緩和期待に底堅い展開となった。経済活動の正常化期待の高まりで株式市場には買い安心感が広がり、一時420ドル超上昇した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.771%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・7月14日:▲2.959%⇒7月15日予想▲2.918%(前日比で縮小)

 

S&P500が続伸したうえ、米長期金利は横ばいだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.771%から+0.147%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.951%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.084%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.261%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.581%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.304%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.811%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・7月14日:▲1.669%⇒7月15日予想▲1.646%(前日比で縮小)

 

NASDAQが続伸したうえ、米長期金利は横ばだったことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.811%から▲0.165%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.533%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.737%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.852%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.157%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.448%下回った。

 

NASDAQが続伸したうえ、米長期金利は横ばいだったことでイールドスプレッドは縮小した。そのため、イールドスプレッドは一時より半分以下まで縮小していることで、割安感は払しょくしている。NASDAQのイールドスプレッドは1.6%台で推移しており、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。ただ、今週から決算発表されるハイテク関連株の業績の予想が好調なほか、景気回復期待や新型コロナウイルスのワクチンや治療薬などのポジティブな報道があると、引き続き好感され買われやすい。一方で、新型コロナウイルスの感染第2波の拡大や米中関係の悪化懸念も高まっていることで、いつ下落調整する展開になっても不思議ではない。三指数の中では割高感も出てきている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が全て反発したうえ、米長期金利は横ばいだったことからイールドスプレッドは三指数とも縮小した。全米でウイルス感染が引き続き拡大する中、ウイルスワクチンや治療薬に期待が広がっている。また、今週から本格化する米主要企業の4-6月期決算を前に、業績期待から買いが入り相場を押し上げた。今後も新型コロナウイルス感染報道や米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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