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イールドスプレッドで5月28日の米国株市場を先取り!

  • 2020/05/28
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数は全て上昇する展開となった一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。米長期金利が再び低下展開となったことで、イールドスプレッドの縮小を抑制する。米経済活動の再開が順調に進むとの期待が高まったほか、JPモルガン(JPM)のダイモンCEOが比較的速やかな回復の可能性に言及したことも期待を強めた。また、新型コロナのワクチン開発の動向を好感して買いが膨らんだ。イールドスプレッドからは、三指数とも割安感は薄れてきている。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りが出やすい。また、米企業の業績下方修正により、PERが上昇しやすく割安感がさらに薄まる可能性が高い。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されてきており、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は28.01から27.62へ低下した。VIX指数が20台後半で推移していることで、リスク回避の動きは継続している。未だにVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。米中関係の悪化懸念も出始めていることは、株式市場の売り材料になりやすい。

 

NYダウは、明確に5日SMAの24,811ドルを上抜けしていることで、短期的には上昇基調が継続している。また、100日SMAの25,413ドルを上抜けしてきたことで、強い上昇基調が続いている。一方下値では75日SMAの24,249ドルや上向きの10日SMAの24,342ドルと25日SMAの24,104ドルがサポートラインとして意識される。さらに、2月12日高値29,569ドルと3月23日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを上回ったことでサポートとして意識される。割安感が払しょくされていることから、200日SMAの26,301ドル近辺が戻り上値目処として意識される。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.328 %

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・5月26日:▲3.505%⇒5月27日:予想▲3.423%(前日比で縮小)

 

5月27日のNYダウは大幅続伸した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.328%から+0.095%と平均値より上昇かい離していることで割安になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.803%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.679%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.118%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.594%下回った。米経済活動の再開が順調に進むとの期待が高まったほか、JPモルガン(JPM)のダイモンCEOが比較的速やかな回復の可能性に言及したことも期待を強めた。また、新型コロナのワクチン開発の動向を好感して買いが膨らんだ。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.768%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・5月26日:▲3.147%⇒5月27日予想▲3.100%(前日比で縮小)

 

S&P500が上昇した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.768%から+0.332%と平均値より上方かい離していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.769%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.902%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.079%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.399%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.122%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.812%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・5月26日:▲1.939%⇒5月27日予想▲1.929%(前日比で縮小)

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.812%から+0.117%平均値より上方かい離していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.250%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.454%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.569%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.874%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.165%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは一時より半分以下まで縮小してきている。また、2.0%台割れまでイールドスプレッドが縮小してきたことで、割安感は払しょくされてきている。ただ、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き戻り基調となりやすい。一方で、米中関係の悪化懸念も高まってきており、再び下値模索の可能性も残る。三指数の中での割安感が払しょくしている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が上昇した一方で、米長期金利は低下したもののイールドスプレッドは三指数ともに縮小した。市場では『多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が節目の3000と200日移動平均を明確に上回ったことでテクニカル的な買いが加速した』との声が聞かれた。ハイテクなどパンデミックが追い風となった銘柄を売り、航空関連や金融、バリュー株などに投資資金が回帰する動きも目立ったが、引けにかけては上げ幅を一段と拡大する展開となった。今後も新型コロナウイルス感染報道や米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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