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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 メモリアルデー前営業日で方向感欠く展開!
- 2020/05/23
- NYタイム
★欧州市場序盤の取引では、アジア市場の流れを引き継ぎ、株安・原油安の背景にリスク回避の動き強まり、ドル高・円高の流れが進行した。なお、欧州株は全面安で推移した。株価の下落が一服、米長期金利が下げ渋るに連れ、リスク回避による円買いの動きも一巡した。欧州株はまちまち、NYダウ先物は軟調が続き、107.50円付近で方向感のつかみにくい展開となった。NYダウ先物は下げ幅を縮小しており、反転の可能性から安全通貨のドル買いは一服となった。
米国のポンペオ国務長官が中国を激しく非難したほか、対中の経済制裁を綿密に検討していると伝わると、米中対立の深刻化が懸念され、リスク回避の動きが優勢になった。米国株の下落に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、ロンドンフィキシングでユーロ売りが優勢になり、ユーロ/円の下落に連れたドル売りが強まった。米FRBが、国債購入ペースを現行の1日60億ドル規模から50億ドルへ減速すると伝わると米長期金利が上昇したことでドルはじり高となった。メモリアルデーの前営業日で債券市場が短縮取引となるため、市場参加者が減少したことで値動きを鈍らせ小動きの展開となった。
★欧米主要経済指標
・カナダ・3月小売売上高:前月比-10%(予想:-10.5%、2月:+0.4%←+0.3%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.29-65円のレンジ
・英4月小売売上高が弱い数字となり全般ポンド売り
・ロンドンのフィキシングに絡んだユーロ売り
・米中対立激化への懸念からリスク回避姿勢
・メモリアルデーの前営業日で様子見ムード強い展開
・新型コロナウイルスのワクチン早期開発への期待
・VIZ指数は29.53から28.16へ低下