★欧州市場朝方の取引では、原油価格が36ドル台前半に下落、時間外取引のNYダウや日経平均先物も下げ幅を広げたことで、リスク回避の円買いが加速した。欧州序盤では、リスク回避を受けたドルと円の全面高地合いが維持されるも値動きは一旦落ち着きを取り戻し、もみ合い相場となった。その後、欧州株の全面安や原油下落を受け、リスク回避の円買いに振れる展開になった。米商務省が発表した2月米小売売上高（季節調整済み）は前月比0.1％減、自動車を除いた数値は前月比0.1％減といずれも予想を上回ったものの、前月の数値が大幅に下方修正されたためドル売りが加速した。10日安値の112.60円が目先のサポートとして意識されると徐々に下値を切り上げた。また、100ドル超下落して始まったNYダウが下げ幅を縮小したほか、米長期金利の低下幅を縮めたことも支えになりドルは反発した。その後も米株式市場の回復や米長期金利が上昇するにつれてリスク回避の動きが後退した。