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5分足で分かる欧米市場ドル/円動向 ボラティリティの高い相場続く!
- 2020/03/11
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、NYダウが上昇幅を縮小したほか、米長期金利が伸び悩むに連れて、ドルは下押しした。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。NYダウ先物と米長期金利が反発基調を維持したことを受け、ドルの下押し調整の動きは一巡103.70円台からやや持ち直した。NYダウ先物が1080ドル近く上昇し、米長期金利が0.71%台まで上げ幅を拡大したことも支えに、ドルは切り返した。日銀がETF購入拡大を検討しているとの報道を受けて円売りで反応した。その後、発表予定だったトランプ政権の経済対策の発表が出来ていないとの報道を受けてドル売りが優勢となった。
現物のNYダウが940ドル超上昇すると104.60円台まで強含んだが、NYダウが210ドル高程度まで急速に伸び悩むと上値が重くなった。トランプ大統領が発表する包括的な経済対策について数名の共和党議員が反対との報道を嫌気した。米政権が給与税の90日間停止を議論しているとの報道でドルの買い戻しが入った。トランプ政権による経済対策への期待感が高まるなかNYダウは再び700ドルを超える上げを見せ、ドルの買い戻しが継続した。また、経済対策を巡り、ムニューシン財務長官とペロシ米下院議長(米民主党)が会談すると報じられた。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10-12月期GDP確定値:前年比+1.0%(予想:+0.9%、改定値:+0.9%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は103.21∸105.92円のレンジ
・イタリアは新型肺炎対策でECBに可能な手段の総動員を要請
・トランプ大統領による景気対策への期待が高まる
・米政権は給与税の90日間停止を議論との報道でドル買い
・日銀のETFの購入枠を拡大する案を検討で円売り
・VIX指数は54.46から47.30へ低下