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イールドスプレッドで3月6日の米国株市場を先取り!

  • 2020/03/06
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅反落したうえ、米長期金利も1%割れとなる大幅低下となったことで、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。カリフォルニア州のニューサム知事が4日、州全域に非常事態宣言を発動するなど、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念から売りが膨らんだ。三指数ともにイールドスプレッドが大幅に拡大したことから、かなり割安感が強まった。そのため、先行き新型コロナウイルスが終息するような展開になると、一気に大幅に反転する可能性が高くなっている。

 

NYダウは、再び260日SMAの26,969ドルを下抜けした。また、5日SMAの26,248ドルを下抜けしたことで、短期的な戻り基調も一旦は後退した。ただ、5日SMAは緩やかに上向きとなっていることから、早々に5日SMAを回復するようなら、再び戻り基調となりやすい。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜け維持していることで、戻り基調になる兆しは残っている。米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドが大幅拡大したことで、割安感が強まっている。リスク回避の動きが強く、ネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっている。好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.704%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%、20/2/28-4.541%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月4日:▲4.253%⇒3月5日:予想▲4.589%

 

3月5日のNYダウが大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.704%から▲0.115%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.363%と上回った。19年6月3日の大底4.038%を+0.551%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.487%と上回った。20年2月28日の大底4.541%と+0.048%上回った。

 

NYダウが大幅反落したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。カリフォルニア州のニューサム知事が4日、州全域に非常事態宣言を発動するなど、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念から売りが膨らみ、一時1100ドル超下落する場面があった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.071%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

               20/2/28-▲4.499%

・3月4日:▲4.275%⇒3月5日予想▲4.604%

 

S&P500が大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.071%から+0.533とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.735%上回った。19年6月3日の大底となった3.881%を+0.723%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.602%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.425%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで+0.105%上回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.574%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・3月4日:▲2.709%⇒3月5日予想▲2.968%

 

NASDAQが大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.574%から+0.394%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.789%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.640%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.585%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.470%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで+0.165%上回った。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では過去のイールドスプレッドを上回るなど急速に割安感が高まっている。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドが▲2.9%台まで拡大しており割安感が強くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことで三指数ともに前日比で大幅拡大した。改めて新型コロナウイルスの感染拡大やカリフォルニア州全域に非常事態宣言が発動されるなどが嫌気された。また、米景気悪化懸念も加わり大幅に反落した。また、全般的には米長期金利が1%割れまで低下していることから、株価には割安感が強い。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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